ものづくり補助金は「新事業進出・ものづくり補助金」へ|革新的新製品・サービス枠の補助額と要件【2026年版】
中小企業の設備投資を長く支えてきた「ものづくり補助金」は、2026年に「中小企業新事業進出補助金」と統合され、「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」として募集されています。これまでのものづくり補助金にあたるのが、新しい補助金の「革新的新製品・サービス枠」です。
この記事では、2026年10月時点の情報をもとに、ものづくり補助金を検討していた方に向けて、新しい補助金の仕組み、補助額、要件、スケジュールをまとめます。
この記事のポイント
- ものづくり補助金は2026年に新事業進出補助金と統合。後継は「革新的新製品・サービス枠」
- 革新的新製品・サービス枠は最大3,500万円(補助率1/2、条件により2/3。小規模事業者は2/3)
- 第1回公募の締切は2026年10月30日(金)18:00
- 付加価値額・賃上げ・最低賃金の目標を含む3〜5年の事業計画が必要
※2026年10月8日時点の情報です。申請前に必ず最新の公募要領をご確認ください。
ものづくり補助金はどう変わったか
ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)は、新しい製品・サービスの開発や、生産プロセスの改善に必要な設備投資を支援する補助金でした。2026年からは、新しい市場への進出を支援する「中小企業新事業進出補助金」とひとつになり、目的別に3つの枠を持つ補助金になりました。
| 枠 | どんな取り組みが対象か | 補助上限額 | 補助率 |
|---|---|---|---|
| 革新的新製品・サービス枠(旧ものづくり補助金) | 新しい製品・サービスの開発や、生産・提供方法の改善 | 最大3,500万円 | 1/2(条件により2/3)、小規模事業者2/3 |
| 新事業進出枠 | 既存事業とは異なる、新しい市場・高付加価値の事業への進出 | 最大9,000万円 | 1/2(条件により2/3)、小規模事業者2/3 |
| グローバル枠 | 海外展開や輸出に向けた体制づくり | 最大9,000万円 | 中小企業2/3 |
革新的新製品・サービス枠の補助上限額
| 従業員数 | 補助上限額 | 大幅な賃上げを行う場合 |
|---|---|---|
| 1〜5人 | 750万円 | 850万円 |
| 6〜20人 | 1,000万円 | 1,250万円 |
| 21〜50人 | 1,500万円 | 2,500万円 |
| 51人以上 | 2,500万円 | 3,500万円 |
申請の主な要件
どの枠でも、次のような目標を含む3〜5年の事業計画が必要です。
- 付加価値額の年平均成長率 4.0%以上
- 1人あたり給与支給総額の年平均成長率 3.5%以上(未達成の場合は返還の対象)
- 事業場内の最低賃金を、地域の最低賃金より30円以上高くする(未達成の場合は返還の対象)
- 申請にはGビズIDプライムが必要
対象になる経費
機械装置・システム構築費を中心に、技術導入費、知的財産関連費、外注費・専門家費、クラウド利用費、原材料費、広告宣伝・販売促進費が対象です。建物費は新事業進出枠・グローバル枠のみ、海外旅費・翻訳費はグローバル枠のみ対象です。設備の発注・契約は、交付決定を受けてから行う必要があります。
第1回公募のスケジュール
- 公募開始:2026年6月29日(月)
- 申請受付:2026年9月30日(水)〜
- 締切:2026年10月30日(金)18:00(予定)
採択されやすい計画のポイント
1. 「何が新しいのか」を具体的に
革新的新製品・サービス枠では、自社にとって新しい製品・サービス、または新しい生産・提供方法であることが求められます。導入する設備によって、何が・どれだけ変わるのかを具体的に示しましょう。
2. 効果を数字で示す
生産性(作業時間、不良率、生産量など)や売上・付加価値がどれだけ伸びるのかを、根拠のある数字で説明できる計画は評価されやすくなります。
3. 賃上げまで含めて無理のない計画に
賃上げや最低賃金の目標を達成できない場合、補助金の返還を求められることがあります。収益の見込みと人件費のバランスを確認しておきましょう。
よくある質問
ものづくり補助金は、もう申請できないのですか?
「ものづくり補助金」という名前での募集は終わり、「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」の革新的新製品・サービス枠に引き継がれています。これまでのものづくり補助金と同じような設備投資は、この枠で申請を検討します。
新事業進出枠との違いは?
今の事業の延長線上で新しい製品・サービスや生産方法をつくるなら革新的新製品・サービス枠、これまでと異なる市場・顧客に向けた新しい事業に乗り出すなら新事業進出枠が基本です。詳しくは事業再構築補助金の後継制度のまとめもご覧ください。
まとめ
ものづくり補助金は、新事業進出補助金と統合された新しい補助金の「革新的新製品・サービス枠」に引き継がれました。補助額は最大3,500万円と大きい一方で、付加価値や賃上げまでを含めた計画づくりが重要です。
アクセルパートナーズでは、ものづくり補助金をはじめとする補助金の申請をサポートしています。設備投資を考えている方は、どの枠が合うかの判断から事業計画書の作成、採択後の手続きまで、お気軽にご相談ください。







