デジタル化・AI導入補助金2026(旧IT導入補助金)とは|補助額・申請枠・スケジュールを解説
業務の効率化やDXのためのソフトウェア・クラウドサービスの導入を支援してきた「IT導入補助金」は、2026年から「デジタル化・AI導入補助金」に名前を変えて募集されています。AIを活用したツールの導入も後押しする制度になりました。
この記事では、2026年10月時点の情報をもとに、デジタル化・AI導入補助金の申請枠、補助額・補助率、スケジュール、申請の流れと注意点を整理します。
この記事のポイント
- IT導入補助金は2026年から「デジタル化・AI導入補助金」に
- 通常枠は最大450万円(補助率1/2、一定の条件を満たすと2/3)。会計・受発注・決済ソフトはインボイス枠も選べる
- 通常枠の第6回締切は2026年10月30日(金)17:00、第7回は12月1日(火)17:00
- IT導入支援事業者(登録ベンダー)と一緒に申請する。単独では申請できない
※2026年10月8日時点の情報です。申請前に必ず最新の公募要領をご確認ください。
デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)とは
中小企業・小規模事業者が、業務の効率化や売上アップのためにソフトウェアやクラウドサービスを導入する費用の一部を国が補助する制度です。2026年から名称が「デジタル化・AI導入補助金」になり、AI機能を持つツールの活用も意識した制度になりました。
対象になるのは、事務局に登録されたITツールです。顧客管理、会計、受発注、在庫管理、勤怠・給与など、幅広い業務のソフトが対象になります。
主な申請枠と補助額
通常枠
最も幅広いITツールが対象になる基本の枠です。
| ソフトが対応する業務の数 | 補助額 | 補助率 |
|---|---|---|
| 1つ以上 | 5万円〜150万円未満 | 1/2(条件を満たすと2/3) |
| 4つ以上 | 150万円〜450万円 | 1/2(条件を満たすと2/3) |
補助率が2/3になるのは、一定期間に地域の最低賃金に近い水準で働く従業員が30%以上いる月が3か月以上ある場合です。
- クラウドサービスの利用料は最大2年分まで対象
- 導入コンサルティング・設定・保守などの役務は合計200万円まで
- パソコン・タブレット・POSレジなどのハードウェアは対象外
インボイス枠
会計・受発注・決済の機能を持つソフトに限られる枠です。補助上限は350万円で、50万円までの部分は補助率3/4(小規模事業者は4/5)と高く設定されています。パソコン・タブレット・レジなどのハードウェアも、補助率1/2で対象になります。
このほか、サイバーセキュリティ対策のサービス導入を支援する枠や、複数の事業者が連携して取り組む枠もあります。
補助額150万円以上で必要な賃上げ要件
通常枠で150万円以上を申請する場合は、次のような賃上げの計画が必要です。
- 1人あたり給与支給総額の年平均成長率を3%以上にする(2022〜2025年にIT導入補助金を受けた事業者は3.5%以上)
- 事業場内の最低賃金を、地域の最低賃金より30円以上高くする
- 申請時に賃上げ計画を作成し、従業員に表明する
2026年のスケジュール(通常枠)
| 回 | 締切 | 交付決定(予定) |
|---|---|---|
| 第6回 | 2026年10月30日(金)17:00 | 2026年12月10日 |
| 第7回 | 2026年12月1日(火)17:00 | 2027年1月19日 |
2026年の第1〜3回の採択率は、いずれも4割強でした。IT経営サポートセンターの利用や「省力化ナビ」の活用で審査の加点を受けられるため、締切の前月末までに準備しておきましょう。
申請の流れ
- GビズIDプライムを取得する(2〜3週間かかることがあります)
- IT導入支援事業者(登録ベンダー)とツールを選ぶ:補助金の対象になるのは登録済みのツールだけです
- セキュリティ対策の宣言(SECURITY ACTION)などの準備
- IT導入支援事業者と共同で申請
- 交付決定後に契約・導入・支払い:交付決定前の契約は対象外です
- 事業実績報告・補助金の受け取り、その後の効果報告
申請するときの注意点
- 過去に受けた補助と同じ内容は不採択:2024・2025年度に交付決定を受けたソフトウェアと業務プロセスが完全に一致する場合は不採択になります。また、2022〜2025年度に交付決定を受けた事業者は審査で減点されます。
- 通常枠を続けて使うときは期間をあける:IT導入補助金2025の通常枠などで交付決定を受けた事業者は、交付決定日から12か月以内は通常枠に申請できません。
- 補助金は後払い:ツールの代金はいったん自社で支払うため、資金繰りも計画しておきましょう。
- 「何を効率化するか」を先に決める:ツールありきではなく、時間がかかっている業務や手作業の多い業務から考えると、効果の高い投資になります。
まとめ
デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)は、ソフトウェアやクラウドサービスの導入費用を抑えられる、中小企業にとって使いやすい制度です。会計・受発注まわりならインボイス枠、幅広い業務の効率化なら通常枠と、目的に合わせて枠を選びましょう。
アクセルパートナーズでは、どの業務をどう効率化するかの整理から、補助金の申請、導入後の活用までをサポートしています。業務のデジタル化やAI活用を考えている方は、お気軽にご相談ください。







