中小企業診断士の実務従事とは|登録・更新に必要な日数、ポイントの数え方、実務補習との違い【2026年版】
中小企業診断士の第2次試験に合格したあと、資格を登録するために必要になるのが「実務補習」または「実務従事」です。登録したあとも、5年ごとの更新のたびに実務従事の日数が求められます。
この記事では、実務従事とは何か、登録・更新に必要な日数(ポイント)、日数の数え方、実務補習との違い、実務従事先の探し方と選び方を整理します。
この記事のポイント
- 実務従事とは、中小企業への経営の診断・助言や窓口相談に従事すること。登録・更新の要件になっている
- 登録には、第2次試験合格後3年以内に実務補習・実務従事をあわせて15日(15ポイント)以上
- 更新には、5年の有効期間内に実務従事などを30日(30ポイント)以上+理論政策更新研修などを5回以上
- 実務従事先は、診断士協会・知人の会社・民間の実務従事サービスなどで探せる
※2026年10月時点の情報です。登録・更新の要件は、中小企業庁や中小企業診断協会の最新の案内でご確認ください。
中小企業診断士の「実務従事」とは
実務従事とは、中小企業診断士として中小企業に対して経営の診断・助言を行う業務などに従事することです。対象になるのは、主に次の2つの業務です。
- 経営の診断助言業務:中小企業の経営者へのヒアリング、現状分析、改善提案など
- 経営に関する窓口相談業務:公的機関などでの経営相談
実務従事は、資格を登録するときと、登録を更新するときの両方で要件になっています。1日分を「1ポイント」と数えることが多いため、「実務ポイント」とも呼ばれます。
登録・更新に必要な日数(ポイント)
| 必要な日数 | 満たし方 | |
|---|---|---|
| 登録(第2次試験合格後) | 15日(15ポイント)以上 | 第2次試験合格後3年以内に、実務補習の受講または実務従事で合計15日以上 |
| 更新(5年ごと) | 30日(30ポイント)以上 | 5年の有効期間内に、実務従事などで合計30日以上。あわせて、理論政策更新研修などの受講(知識の補充)が5回以上必要 |
登録の要件は、実務補習と実務従事を組み合わせて合計15日にすることもできます。更新では、実務補習の受講や、実務補習の指導なども日数に含められます。
日数(ポイント)の数え方
- 1日に複数の企業を担当しても1日分:診断助言業務は、企業に直接、診断・助言を行った日数で数えます。同じ日に2社を担当しても1日分です。
- 窓口相談は1日5時間以上で1日分:5時間未満の日は数えられません。
- 対象にならない業務:調査・分析だけの業務、講師業務、執筆業務などは対象外です。
- 対象にならない相手先:学校法人、宗教法人、商工会・商工会議所、一般社団法人・一般財団法人、公益法人、独立行政法人などは、実務従事の相手先として認められません。
実務従事の日数は、相手先の企業などが発行する証明書で証明します。証明書の様式や記載内容は、申請前に必ず確認しておきましょう。
実務補習と実務従事の違い
| 実務補習 | 実務従事 | |
|---|---|---|
| 実施するところ | 登録実務補習機関(中小企業診断協会など) | 自分で探した企業、診断士協会や研究会の活動、民間の実務従事サービスなど |
| 進め方 | 5〜6名ほどのグループで、指導員の助言を受けながら実際の企業を診断する | 相手先や提供するサービスによって異なる |
| 使える場面 | 登録(更新でも日数に含められる) | 登録・更新の両方 |
| 日程 | 実施機関が決めた日程に合わせる | 相手先やサービスによって選べる |
実務補習は、診断の進め方を基本から学べる一方で、日程の融通がききにくく、本業と両立しづらいと感じる方もいます。実務従事は、日程や内容を自分に合わせて選べるのが特徴です。
実務補習の日程・費用・申し込み方法は中小企業診断士の実務補習とは、どちらを選ぶか迷っている方は実務補習と実務従事どっちを選ぶ?もご覧ください。
実務従事先の探し方
1. 中小企業診断士協会・研究会
都道府県の中小企業診断士協会が会員向けに実務の機会を用意していることがあります。協会が認めた研究会の活動が対象になる場合もあります。
2. 知人や家族の会社
知人や家族が経営する中小企業・個人事業主に協力をお願いする方法です。相手先が対象になる事業者かどうかと、証明書を発行してもらえるかを事前に確認しましょう。
3. 民間の実務従事サービス
民間の会社や先輩診断士が運営する実務従事のプログラムに参加する方法です。費用はかかりますが、課題企業の用意から、ヒアリング・資料作成・プレゼンまでを先輩診断士のサポートを受けながら進められます。
民間の実務従事サービスを選ぶときの5つのポイント
- 必要なポイント数を選べるか:登録までに足りない日数だけ取得できると、無駄がありません。
- 本業と両立できる日程か:平日の参加が必要か、課題の提出期限はあるかを確認しましょう。
- 参加方法:オンラインで参加できるか、会場の場所はどこか。
- 内容の実践度:実在の中小企業が相手か、講義や先輩診断士からのフィードバックがあるか。
- 実績と参加者の声:参加者数や、参加者の感想が公開されているか。
アクセルパートナーズの実務従事の場合
アクセルパートナーズでは、コロナ禍で実務補習の実施が難しくなったことをきっかけに、オンラインでも参加できる実務従事を始めました。累計参加者は1,000人を超えています。
| 日程 | 土日の4日間(10時〜18時)。平日の参加は必要ありません |
|---|---|
| 参加方法 | 東京などの会場、またはオンライン(Zoom) |
| 取得できるポイント | 4日間の参加と、11日分の課題の提出で15ポイント。5ポイント・10ポイントだけの申請もできます。課題に期限はありません |
| 内容 | 実在の中小企業を課題企業に、新規事業計画の策定をテーマとしてインタビュー・議論・プレゼンを行います。診断士としてのマインドセットや補助金の講義もあります |
| 料金 | 88,000円(税込)・後払い |
日程・空き状況は実務従事のページでご確認ください。参加者さんの感想は参加者さんの声で、実名でご紹介しています。
よくある質問
第2次試験の合格発表前でも申し込めますか?
アクセルパートナーズの実務従事は、第2次試験の合格発表前でもお申し込みいただけます。なお、令和8年度試験から口述試験は廃止されました。
実務補習と実務従事を組み合わせてもよいですか?
はい。登録の要件は、実務補習と実務従事の日数をあわせて15日以上です。たとえば実務補習で5日、実務従事で10日という組み合わせもできます。
登録の更新にも実務従事は使えますか?
はい。更新では、5年の有効期間内に実務従事などで合計30日以上が必要です。
そのほかの質問は実務従事Q&Aにまとめています。
あわせて読みたい
- 中小企業診断士の実務補習とは|令和8年度の日程・費用・申し込み方法
- 実務補習と実務従事どっちを選ぶ?1年目で後悔しない選び方
- 実務従事は知り合いの会社でもいい?対象企業と証明書の注意点
- 合格発表から登録までのロードマップ【令和8年度試験】
- 更新ポイント(5年で30日)の集め方
- 実務従事、おすすめはどれ?タイプ別の選び方と確認したい10のこと
まとめ
実務従事は、中小企業診断士の登録・更新に欠かせない要件です。登録には第2次試験合格後3年以内に15日以上、更新には5年で30日以上が必要です。自分に足りない日数や本業との両立を考えて、実務補習・協会・民間のサービスを組み合わせながら計画的に取得しましょう。
アクセルパートナーズの実務従事は、土日のみ・オンライン参加OKで、診断士としての考え方や補助金の実務も学べるプログラムです。ポイント取得を考えている方は、お気軽にお問い合わせください。


