2026年7月ChatGPT広告が「都道府県ターゲティング」に対応。押さえたい設定方法とおすすめ活用


ChatGPT広告(OpenAI Ads)はこれまで日本では「国単位」までしか指定できなかった配信地域が、都道府県・都市単位で設定できるようになりました。あわせて、特定地域を配信から外す「除外設定」にも対応しました。

この記事では、何が変わったのか、設定はどこで行うのか、そして地域ターゲティングを活かす設定の考え方とおすすめの使い方を整理します。

アカウント開設方法などはこちらからご確認ください。

ChatGPT広告(OpenAI Ads)を日本で配信するためのログインから広告マネージャー設定、コンバージョンの設置までの方法を徹底解説

何が変わったのか

これまでの日本向けChatGPT広告は、配信地域の指定が実質「日本」という国単位のみでしたが、東京都・大阪府・愛知県など、都道府県別にセグメント設定できるようになりました。

設定について

キャンペーン単位で、「このキャンペーンの対象地域」という個所で都道府県を設定するシンプルな仕組みです。

現時点(2026年7月)ではTokyo Osaka Aichiとローマ字表記になっているため、ローマ字で記載して検索する点だけ注意が必要です。

除外したい地域がある場合は、除外側の設定に同様に追加します。

地域セグメントの細かな設定や効果的な地域別のクリエイティブやLP設定

ChatGPT広告は、ユーザーの会話の文脈(コンテキスト)に合わせて配信される広告です。たとえば「引っ越し先の収納をどうしよう」「子どもの習い事を探している」といった相談に、関連する広告が表示されます。ただ、これまで国単位でしか配信できなかったため、商圏が限られる店舗ビジネスや地域サービスにとっては、商圏外への配信=無駄なインプレッションが避けられず、費用対効果の面で手を出しにくい媒体でした。都道府県ターゲティングにより、この構図が変わります。地域の工務店、店舗、教室、不動産、地域限定のサービスなど、「商圏のある事業」がChatGPT広告を現実的な選択肢として検討できるようになりました。

おすすめの設定と活用の考え方

「地域×コンテキストヒント」の掛け算で設計する。

地域ターゲティングは「そのエリアのユーザーに配信する」設定であり、コンテキストヒント(広告グループに設定する、会話文脈のヒント)は「どんな相談をしている人に届けたいか」の設計です。たとえば「愛知県 × 注文住宅を検討している人の会話」「東京都 × 子犬を家族に迎えたい人の相談」のように、商圏とニーズの両方で絞り込むことで、関連性の高い配信が期待できます。コンテキストヒントには、地域名を無理に詰め込むのではなく、その地域のユーザーが実際にChatGPTへ相談しそうな状況・悩みを文章で書くのが公式の推奨に沿ったやり方です。

除外設定で「対応できないエリア」を外す。

配送不可地域、施工対応外のエリア、遠すぎて来店が見込めない地域などがあるなら、除外設定を活用します。全国配信+一部除外という設計も、商圏がほぼ全国だが一部だけ対応外、という事業には便利です。

地域ごとに予算や訴求を変えたいなら、キャンペーンを分ける。

地域ターゲティングはキャンペーンレベルの設定なので、「東京は予算多め・愛知は控えめ」「地域ごとに違う訴求をテストしたい」といった場合は、地域別にキャンペーン自体を分ける構成になります。このあたりは検索広告の地域別キャンペーン設計と同じ考え方が使えます。

計測は「地域別」まで見られるように整える。

広告URLのUTMパラメータに、キャンペーン名として地域を含めておく(例:utm_campaign=chatgpt_aichi_chumon など)と、GA4側で地域別キャンペーンの成果を切り分けて確認できます。ChatGPT広告のコンバージョン計測(Pixel/CAPI)の設置方法は前回の記事で解説したとおりで、地域ターゲティングを使う場合も基本は同じです。

押さえておきたい注意点

期待値の調整も含めて、いくつか正直に書いておきます。

位置判定の精度は未知数

ユーザーがどの地域にいるかの判定精度について、詳細は公開されていません。また、OpenAIは広告主にユーザーの正確な位置情報を渡さない方針を明示しているため、広告主側で「本当に狙った地域のユーザーに届いたか」を厳密に検証する手段は限られます。Google広告の地域ターゲティングと同等の精度を最初から期待するより、実際の反応データを見ながら判断する姿勢が現実的です。

ベータ版であり、仕様は流動的

対応地域の粒度、設定画面の名称や場所は、今後も変わる可能性が高い状態です。この記事の内容も執筆時点のものなので、実際の設定時は管理画面の表示とOpenAIの公式ドキュメントを必ず確認してください。

成果はまだ誰にも保証できません。 地域ターゲティングが使えるようになったとはいえ、ChatGPT広告自体が新しい媒体で、業種ごとの成果水準のデータはこれからです。いきなり主力予算を投じるのではなく、少額でテストし、自社の数値で判断していくことをおすすめします。

まとめ

ChatGPT広告の地域ターゲティングが都道府県・都市単位に拡張され、除外設定にも対応したことで、商圏を持つ地域ビジネスにとってこの媒体は「様子見」から「テスト検討」のフェーズに入りました。設定はキャンペーンの配信地域から地域名を検索するだけとシンプルです。

活用の軸は、「商圏(地域)×ニーズ(コンテキストヒント)」の掛け算。まずは都道府県単位の広めで小さく始め、UTMとコンバージョン計測を整えたうえで、自社のデータをもとに絞り込みや予算配分を調整していく——この進め方が、現時点では最も堅実だと考えています。機能拡張のスピードが速い媒体なので、今後のアップデートも追いかけながら、また実務目線で共有していきます。

二宮 圭吾
この記事の編集: 二宮 圭吾
アクセルパートナーズ代表・webコンサルタント・中小企業診断士

2010年にwebコンサルタントとして開業、2016年中小企業診断士登録。web集客や求人を中心に様々な支援を行う。独自の中小企業診断士ネットワークを運営。

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