一人当たりの月間平均残業時間を15時間以内に減らした取り組みについて

2021年に組織化を始めたアクセルパートナーズでは未経験の若いスタッフが多い中で順調に売上を伸ばすことができました。
その中で2023年・2024年とかなり残業が多くなってしまいました。
弊社では特段会社から指示をするわけではないし、残業を推奨しているわけではなかったのですが先輩社員が頑張ることで後輩が帰りづらい雰囲気が自然にできてしまい、ずるずる残業が増えていきました。
当社では1分単位で残業代を支払っているので給料としては多くなってしまうから、そこを抑止することが余計難しかったかもしれません。
少しずつ疲労や不満が水面下で生まれてしまい、離職が増え始めてしまいました。
離職がほとんどない会社から、2023年・2024年に離職ラッシュを引き起こしてしまい、口コミサイトに記載された内容も真摯に受け止めて、2025年から残業撲滅に本格的に動き始めました。
21時頃に残っているスタッフがいなくなり平均30時間→15時間程度にまで減らしたプロセスを紹介します。
1.まず残業は少ない方が良いと定義する
「残業はしなくても良い」
と言い続けてきましたが徐々に残業が増えていきました。
この
「しなくても良い」
という言葉をいくら掲げても先輩社員が残っていたら帰りづらくなります。
決して残業時間が多いことを評価することはなくそのように伝えていても、どうしてもたくさんの業務を受け持って成長して実力が上がることで昇給していきます。
リソース的にできないと断る人よりも、
「やりたい」
と言う言葉や積極性が尊重される方向へ進んでしまいます。
会社として、まずは
「残業は少ない方がいいし、これから残業を大幅に減らしていく」
と発信する所から始めました。
・しなくても良い
・少ない方が良い
似て非なる言葉ですが、きちんとそのように定義することで意図が伝わります。
2.定時になったらとにかく声を掛け合う
・当社は18時半定時ですが、時間になったら終わりそうかきちんと確認をとる
・社歴のあるスタッフが早めに帰る
を徹底しました。
18時半過ぎたら帰るのが当たり前という空気感を醸成していきます。
残業が当たり前の空気を作ってしまうことは良くないことだという空気感を作り、19時半を回ってしまっている時には会社の課題として配分の変更なども行なっていきました。
この辺りで意識が変わり、長時間残業の常態化がなくなっていきました。
3.フルリモートアルバイトスタッフの採用
残業が増えやすくなる原因の一つに、正社員採用の難しさがあります。
また、まだまだ未成熟の当社では正社員を余剰で持つ余裕はあまりありません。
その中で、フルリモートのサポートスタッフ組織を作る決意をしました。
まずは2名採用した上で、そこから正社員1人にサポートスタッフ1人つけることを目標に組織作りをしていきました。
フルリモートアルバイトを応募してきてくれる人の多くは小さな子供がいることが多く、その間の時間に僕ら事務所スタッフの仕事を手伝ってもらいました。
とにかくアルバイトスタッフができることを増やし、
「アルバイトスタッフができることを正社員がしない」
というメッセージを出しながら業務を移管させていきます。
アルバイトといっても元々正社員で長く働いてきた方々です。正社員と同等の品質でできることも多く、残業代がアルバイトスタッフの人件費へと移行していきました。
途中でフルリモートアルバイトスタッフの人数が正社員の人数を超えていきました。
残業代は少なくなったことで支給額が下がってしまいましたが、正社員が少数精鋭になることで賃上げをしやすくなり、ボーナス支給額も多くなっていきました。
IT活用面は元々頑張っていたので大きな伸び代はありませんでしたがフルリモートアルバイトチームを育てていくことで組織は大きく安定しました。
フルリモートアルバイトであれば求人もそこまで苦戦することもありませんので人が足りなさそうになってきたタイミングでフルリモートスタッフを募集するサイクルになっていきます。
4.AIの推進
2026年に入り、生成AIが一般的に普及していきます。
特にClaudeの進化は目覚ましく、独自アプリを非エンジニアがサッと作れるようになっていきました。
競合や数値の調査、レポート作成などの反復業務が大幅に省力化されていきます。
サービス品質を向上させながら単純業務がなくなっていくなかでサポートスタッフがメール・チャット・zoomMTG参加を増やしていき正社員の業務はさらに圧縮できるようになっていきました。
現在10~15時間以内に収まっている残業時間をこれ以上下げるべきかどうか、と言う点においては逆に終業時間中の負担につながっていく可能性もあるのでメンバーに任せていこうとは思いますが、作業から解放していきつつ考えたり生産性を引き上げ、新たなお客様に出会うための取り組みを強化していく予定です。
まとめ
以上、生産性を維持向上しながら残業を大幅に削減させた1年の取り組みを紹介しました。
残業が多くなってしまっている時は正直悲壮感があったわけではなく、むしろ活気がありました。
やってる最中は集中をしており、時には盛り上がっています。
仕事を全力で頑張った後みんなでビールを飲んで残業頑張ったことを肯定しあっていたとしても、陰で問題が徐々に増えているかもしれません。
また、地位が上の人ほど、水面下で問題が起こり始めている情報が耳に入らなくなってしまいます。
残業が常態化している初期段階は良い状態に見えることがあるかもしれませんが、それが長い時間かけて深刻な状態を作り出したり、何か調子を崩してしまった時に不満が噴出してしまうかもしれません。
たとえ良い雰囲気であったとしても社員の残業が常態化し、それが当たり前の風潮にならずに会社としての指針を持ち続けていきます。

