求人ボックスとスタンバイの類似点や違い
求人ボックスとスタンバイは求人情報の一括検索サイトとして、求職者のみならず、求人を掲載したい企業側からも注目を集めています。
どんな点が人気の理由なのか、求人ボックスとスタンバイの類似点や違い、特徴などを見ていきましょう。
求人ボックスとスタンバイの類似点
求人ボックスとスタンバイは、一般的な求人サイトとは異なります。
求人サイトは、求職者は無料で利用できても、求人を掲載する企業側は広告料や成功報酬などの手数料が取られるのが一般的です。
これに対して、求人ボックスとスタンバイは、求職者のみならず、求人を掲載したい企業側も無料で求人掲載が可能だったことから注目を集めました。
気軽に利用できるうえ、より求人を目立たせ、応募数を増大させたい場合や効果的な採用を行いたい場合には有料プランも用意されています。
この点、気を付けたいのは、現在スタンバイでは無料掲載のみの利用は受け付けておらず、有料プランのみとなる点です。
有料といっても高額な料金がかかるのではなく、求人がクリックされた時だけ費用が発生するクリック課金型である点も共通しています。
また、いずれも求人専門の事業者が展開しているのではなく、誰もがよく知っているサービスを提供しているグループ企業が運営している点も類似点です。
以下で、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
求人ボックスについて
求人ボックスは、カカクコムグループの一社です。
カカクコムグループは購買支援サイト「価格.com」やレストラン検索・予約サイト「食べログ」、不動産住宅情報サイト「スマイティ」、旅行の口コミと比較サイト「フォートラベル」など、誰もがよく知っているオンラインサービスを展開するグループ企業です。
求人ボックスは、求人情報の一括検索サイトとして、2015年からサービスをスタートさせました。
歴史はまだ浅いものの、2023年4月~6月の平均で月間利用者数910万人、月間総ページビュー1億1,521万PV、求人件数1,000万件以上にも及んでいます。
月間利用者数はパソコンからが126万人、スマートフォンからが783万人と高く、スマホアプリのスタートやテレビCMの影響で、より身近な存在になっています。
全国各地、あらゆる業種や職種の求人が集まり、雇用形態もアルバイトやパート、正社員や契約社員から在宅ワークなど多様です。
職種や勤務地による検索やキーワード検索に加え、雇用形態の指定やこだわり条件での絞り込みもできます。
■企業側から見た求人ボックス
求人ボックスは採用ボードへの求人の無料掲載をはじめ、有料オプションのほか、有料リスティング広告も用意されています。
自社の採用サイトなどを有していない場合は、採用ボードを利用すれば、管理画面のフォーマットに従って編集するだけで、簡単に求人の投稿が可能です。
審査はありますが、最短で即日から反映されるので、スピーディーに求人を募りたい時にも役立ちます。
有料リスティング広告は、自社サイトを求人ボックスに連携させるものです。
求人ボックスで求人投稿を行わなくても、連携できるのが便利です。
連携方法はクローリング連携またはXMLフィード連携から選べます。
より正確かつスピーディーに連携させたい場合には、少し手間でもXMLフィード連携がおすすめです。
なお、求人ボックスを有料で利用する場合のクリック単価は25円~1,000円となっています。
利用料金はクレジットカード払いのみとなり、有料オプションを利用したい場合にはクレジットカード登録をして審査に通ることが必要です。
1日あたりや月間予算などの設定もでき、入札単価も自動運用か手動運用が選べるなど、予算に合わせたコントロールが可能です。
採用にかける予算はなるべく抑えたいけれど、効果的に採用したいコストパフォーマンス重視の企業にも選ばれています。
スタンバイについて
スタンバイは、全国の求人情報から最適な求人を探せる求人検索エンジンです。
Yahoo!やLINEを運営するLINEヤフー株式会社と、ビズリーチなどを運営するビジョナル株式会社の合弁事業会社が運営母体です。
職種やキーワードと希望の勤務地を指定するだけで、簡単に検索ができます。
正社員・派遣・アルバイト・パートなど働き方や給与や応募条件といったこだわり条件で絞り込みも可能です。
2023年3月時点で求人件数1,000万件以上、1,000万人のユーザーが利用する国内最大規模の求人検索エンジンになっています。
ネット上に公開されている求人情報をスタンバイが横断的に収集し、スタンバイのサイトで検索した際に表示される仕組みです。
それだけでなく、ヤフーの検索画面にも表示されるので、より身近な感覚で利用できます。
企業側から見たスタンバイ
スタンバイは、Yahoo! JAPANと連携しているので、スタンバイで掲載された求人がYahoo! JAPANの検索結果にも表示されるなど、より多くのユーザーの目に留まることができます。
無料のプランでもYahoo! JAPANの検索結果への動線がありますが、クリック課金型の広告枠を利用すれば、Yahoo! JAPANの検索結果上位に求人広告を表示することができます。
Yahoo! JAPANは幅広い方が利用しているので、幅広い年齢層や属性にアプローチでき、全国どこの勤務地でも対応可能です。
初期費用や成功報酬などはかからず、唯一かかる費用はクリック課金型のクリック単価は1クリック20円~です。
有料配信は日ごと、月ごとの上限額設定ができるので、予算や採用計画に応じて対応できます。
クリック単価の下限はスタンバイのほうが安いものの、基本的な仕組みは求人ボックスと類似しています。
なお、求人ボックスが最短即日で求人掲載ができるのに対し、スタンバイは人気の高さもあり、審査から契約まで3週間ほどかかることがあるので注意が必要です。
すぐに求人を募集したいなど、急ぎの場合は、求人ボックスのほうが早いかもしれません。
また、有料プランの料金の支払いは、クレジットカード決済は選べず、スタンバイ所定の銀行口座へ銀行振込となっていて、少し手間がかかります。
サイト連携で楽ちん
審査から契約まで時間がかかるものの、自社の採用サイトと連携ができるので便利です。
採用ページや求人票をスタンバイにシステム連携させることで、手間なくスタンバイへの求人掲載の開始ができ、応募者の一元管理ができます。
申し込みと同時に自社の採用サイトに連携されるため、スタンバイ用に新たに求人票を作成する必要がありません。
掲載設定の操作も簡単で、採用状況に応じてボタン一つで、求人票の有料と無料の切り替えが可能です。
契約後は、専任のチームがサポートしてくれるのも安心材料です。
まとめ
求人ボックスもスタンバイも、求職者のみならず、求人を掲載したい企業側も無料で求人掲載ができることで注目を集めました。
現在、スタンバイは有料プランのみです。
有料プランも、求人がクリックされた時だけ費用が発生するクリック課金型である点も共通しています。
求人ボックスは、価格ドットコムや食べログなどを運営している企業、スタンバイはYahoo!やLINEを運営する企業のグループ会社が運営しているなど、誰もが知る企業が母体となっている点も類似点です。
スタンバイの場合、Yahoo! JAPANの検索画面にも求人広告を掲載できるなど、メジャーなサイトとの連携も話題です。