中小企業診断士1年目インタビュー 製造業・経営企画・営業経験をどう活かす?

製造業の現場で働く中で、「このままで良いのだろうか」「もっと貢献できることはないか」と感じたことはないでしょうか。市場環境の変化が激しい現代において、自身のスキルアップやキャリア形成に不安を抱えるビジネスパーソンは少なくありません。

中小企業診断士の資格は、そのような悩みを抱える方々にとって、新たな道筋を示す強力なツールとなり得ます。今回は、製造業の現場で長年の経験を積んだ後、中小企業診断士の資格を取得し、現在1年目を迎えている小泉さんと中橋さんのリアルな声から、その活かし方を探ります。

資格取得の背景

中小企業診断士の資格取得を決意する背景には、それぞれのビジネスパーソンが抱える切実な課題意識があります。

小泉さんは、製造業の経営企画部で12年間、管理会計の領域に携わってきました。事業計画策定や原価管理、新規事業支援などを手掛ける中で、「市場環境の変化で業績が振るわない」「みんな一生懸命頑張っているのに、なぜ上がらないのだろう」というモヤモヤを抱えていたと言います。この「なぜ」を解き明かし、経営の本質を学びたいという思いが、中小企業診断士を目指すきっかけとなりました。

一方、金属材料や加工品の専門商社で18年間営業として活躍してきた中橋さんは、40歳を目前に「何か新しい知識を身につけたい」というリスキリングへの欲求が湧いたと語ります。コロナ禍で営業活動がしにくくなり、時間を有効活用しようと様々なビジネスコンテンツに触れる中で、「講義だけで終わってしまうようなものばかりで物足りなかった」と言います。体系的に社会全体を広く学べる中小企業診断士の難易度と奥深さにやりがいを感じ、現在の取引先とも「調達という一部でしか使われていない関係から、それ以上の深いお付き合いをしたい」という思いが、資格取得へとつながりました。

 

「当たり前」を問い直す:診断士がもたらす新たな視点

中小企業診断士の資格は、単なる知識の習得に留まらず、自身の働く業界や企業の「当たり前」を客観的に見つめ直す機会を提供します。

小泉さんは、合格後に診断士協会の研究会に参加し、自身の「前提が違う」という発見があったと言います。例えば、長年同じ会社にいることで、「人事評価制度はあって当たり前」という認識をされていました。しかし、中小企業白書でも示されている通り、「中小企業には4割しか人事評価制度がない」という事実を知り、自身の常識が一般的な中小企業とは異なることを痛感したと言います。この気づきから、「自分の知らない常識が今の本業を考える目を養う」と従来と異なる視点を持つことの重要性を強調しています。

 

自身の強みを再定義する:異分野との交流が拓くキャリア

資格取得後の実務従事や交流を通じて、自身のキャリアパスや強みを再認識する機会も生まれます。

中橋さんは、アクセルパートナーズの実務従事で、様々な業界や年齢の人々と交流することで、大きな刺激を受けていると話します。「他業種の方たちとお話することで改めて、自分って何が強みなのかな?とか、何ができるのかな?とか、何を今までしてきてそれが差別化の1つになるのかなっていうのを意識するようになった」と言います。現在、「自分の分析を改めてして、それを文字に起こしてみる」作業を進めており、中小企業診断士として自身が売り込めるものを明確にする取り組みを進めている最中とのことです。

異なるバックグラウンドを持つ診断士との交流は、自身の経験やスキルを客観的に評価し、新たな価値として見出すきっかけとなります。自身の専門分野が、実は他の業界では非常に希少な強みとなることに気づくケースも少なくありません。

 

未来を創る貢献:製造業への「恩返し」と「新組織」の夢

小泉さんは、将来的な野望として、本業の会社で「新しい組織を立ち上げたい」と考えています。これまでの事業部支援の経験に加え、中小企業診断士として社外の専門家との対話を通じて、「会社の成長を促すための伴走支援をする組織が、もしかしたらうちの会社に必要なのではないか」という考えに至ったと言います。

中橋さんは、「日本の国内の製造業にお世話になってきたんで、恩返しできるんじゃないか」という強い思いを持っています。専門商社の営業として、メーカーと加工業者の両方の立場を熟知しているという強みを活かし、「製造業の方に、商社の目線をちゃんと伝えてあげれるような支援ができたら」と語ります。今後は具体的な実績を作り、商品パッケージ化を進めて、新しい価値を提供していきたいと語っています。

 

まとめ

中小企業診断士の資格は、単なる知識に留まらず、小泉さんや中橋さんの事例が示すように、長年の実務経験と結びつくことで、本業に新たな視点をもたらし、自身のキャリアを再定義し、ひいては業界全体の課題解決に貢献する強力なツールとなりえます。

 

アクセルパートナーズは、合格後に「次の一歩」を模索する診断士の皆様が、自身の経験を現場で確実に活かせるよう実務従事の機会を提供し続けています。迷いや不安を抱えているなら、まずはその思いを私たちにぶつけてみませんか? 一緒に、あなたの描く未来を確かな形にしていきましょう。

小泉さん、中橋さんの生の声はこちらから

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二宮 圭吾
この記事の編集: 二宮 圭吾
アクセルパートナーズ代表・webコンサルタント・中小企業診断士

2010年にwebコンサルタントとして開業、2016年中小企業診断士登録。web集客や求人を中心に様々な支援を行う。独自の中小企業診断士ネットワークを運営。

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