求人ボックスとIndeedの違いを徹底比較!
新しい人材を募集するために有名な求人サイトを利用するのは企業にとって常套手段と言えるでしょう。
数ある求人サイトの中でも上位の地位にあると言えるのが求人ボックスとIndeedです。
それぞれ特徴がある両サイトですが、仮に一つのサイトだけに掲載しなければいけないとしたら、どっちを選んだほうが良いのでしょうか。
今回は2つのサイトの違いを見ていきましょう。
なぜ求人サイトを利用する必要があるのか
2つのサイトを比較する前に、まず求人サイトを利用する目的を考えていきましょう。
求人する際の手段は求人サイトに限らずたくさんあります。
企業経営者の方々は、地元の求人雑誌に広告を出したり、ハローワークに広告を出したり、とおそらくさまざまな手段を採ってきたでしょう。
そんな中で、求人サイトを利用するメリットはどこにあるのでしょうか。
まず求人サイトはコストを低く済ませられるという点が挙げられます。
たとえば、求人雑誌に広告を出すのならば多額の掲載料を支払わなければいけません。
一方で、求人サイトは無料で求人を受け付けているところが多いです。
次に、多くの求職者に見てもらえるという点が挙げられます。
求人雑誌を入手したり、ハローワークに出向いたりするのは求職者にとって手間です。
一方で、パソコンやスマホなどで求人を検索するのはすぐにできます。
若い求職者に求人を見てもらうには、やはり求人サイトに広告を出したほうが効果が出やすいでしょう。
今最も勢いのある求人サイト求人ボックス
求人ボックスは、価格.comなどを展開するカカクコムが2015年にスタートした求人サイトです。
8年ほどしか運営されていないサイトですが、急激に成長を続け、2023年現在では1,000万人に近いユーザーが利用しているとされています。
求人は、やはりたくさんの人々に見られないといけないですから、企業にとってこの数字は見逃せないと言えるでしょう。
なぜここまでのユーザーを惹きつけられるサービスとなったのでしょうか。
まず、ユーザーにとって求人を探しやすいデザインにしているという点が挙げられるでしょう。
実際に検索してみると、求人ごとの募集条件がコンパクトにまとまっており、ユーザーにとって知りたい情報がすぐにわかる仕組みになっています。
もちろん、これはユーザーだけでなく企業にとってもメリットと言える部分です。
仮にたくさんのユーザーが集まるサイトでも、デザインが整然としていないとほかの会社が出している求人に埋もれかねません。
その点、求人ボックスならば、一つひとつの求人に目を留めてもらえる可能性が高いので、安心して求人を出すことができます。
最近は、CMなどで求人ボックスの宣伝を見かけることも多くなり、積極的に潜在ユーザーにアピールを続けているので、これからも伸び続ける求人サイトであることは間違いありません。
老舗でありながら進化を止めないIndeed
次に紹介するのは、求人サイトの筆頭とも言えるIndeedです。
Indeedはもともと海外でスタートしたサービスですが、日本では2009年にサービスをスタートしました。
以来長きにわたって求人サイトのトップを走り続けており、もしかしたらアルバイトや中途採用などで利用した経験がある人もいるかもしれません。
Indeedの特徴は流入経路が多いことにあります。
試しにGoogleなどで「営業 求人」などと検索してみてください。
すると、最初の項目にIndeedのサイトがリストアップされるはずです。
このように、実際にIndeedにアクセスせずともサイトに誘導されるような施策を採っているからこそ、多くのユーザーに利用されているのです。
そのため、求人サイトには詳しくないけれどともかく検索ツールで求人を探さないと、といったユーザーはIndeedにとって格好のターゲットと言えます。
そういう層を狙うのであれば、Indeedに広告を掲載するのが良いでしょう。
もっとも、こういった戦略はほかの企業もすでに実践しています。
実際Indeedの求人広告は無数に存在しており、サイト運営会社でさえ把握できないほどにまで膨れ上がってしまいました。
そのため、せっかく求人を出してもほかの求人に埋もれてしまう可能性は否めません。
加えて、Indeedで実際に求人を探してみるとわかるのですが、サイトのデザインはやや武骨と言わざるを得ません。
デザイン性にこだわらず、とにかく多くの求人を表示させるという方針が採られているので、一つひとつの求人を見てもらえる可能性は低いです。
Indeedを利用する際は、こうしたメリットとデメリットを見極める必要があります。
広告料の違いは?
それぞれの特徴を見てきたところで、ここからは具体的な比較に入っていきましょう。
まず求人サイトを利用するうえで気になるのは、掲載料がどれだけかかるかです。
求人ボックスにせよIndeedにせよ、求人広告を掲載するだけなら無料で利用できます。
ただ、無料で掲載された広告はサイト側のサポートが得られないので埋もれる可能性が否めません。
より効果的なアプローチをしたいのならば、やはり有料オプションを使うほかないでしょう。
求人サイトの有料オプションを利用する際、広告掲載料は主にクリック単価で設定されています。
どれだけ求人がクリックされたかで最終的に支払うべき広告料が代わってくるのです。
求人ボックスは、クリック単価を25円~1,000円と設定しています。
一見、最低額の25円で十分なのではないか、と感じますが、その分だけ広告がリストアップされる確率が減ることは覚悟しなければいけません。
もちろん、上限の1,000円に設定すれば多くの人々に見てもらえる可能性は高くなりますが、その分広告料が高くなってしまうリスクもあります。
一方で、Indeedはかつては15円~1,000円の間でクリック単価を設定していました。
ところが、2023年からAIによって自動でクリック単価が決まる設定になってしまいました。
自動クリック単価は一長一短です。
AIによって最適なクリック単価を決めてもらえるというメリットももちろんあります。
しかしながら、クリック単価が月ごとに変動するので、支払うべき広告料が見極めづらいというデメリットも見逃せません。
外国人の人材がほしいならIndeed?
近年は、外国から移住して日本で働く人々も増えています。
グローバルな事業を展開する会社にとっては、こういった人材は是が非でもほしいでしょう。
こういった観点からすると、Indeedのほうが多くの外国人に求人を見てもらえる可能性が高いです。
なぜかといえば、先ほども述べたようにIndeedは世界に展開しているサービスだからです。
外国にいたころはIndeedを利用して求人を見つけていたから、日本でもIndeedで求人を探そうという人も多いでしょう。
もちろん、これは日本在住の外国人に限った話ではありません。
これから日本へ移住して働こうと考えている外国人に向けたアピールとしてもIndeedは使えます。
この点だけでいえば、日本のみでサービスを展開している求人ボックスは引けを取っていると言わざるを得ません。
まとめ
求人ボックスとIndeedは同じようなサイトに見えて、細かな違いがあります。
こういった違いを見分けるためにも、まずは両方のサイトに無料の求人を出してみるのをおすすめします。
実際に求人を出してみて、クリック数や応募数の違いを確認してからこれから有料オプションを使うサイトを決めるといった手法を採っているのが良いでしょう。