アフターコロナを生き抜く組織を作るために変えるべきこと、変えてはいけないこと
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コロナの新規感染が落ち着いてきて、これからコロナからの回復が求められる愛知県ですが、少しずつ企業のあり方に変化が見られてきました。
・終身雇用を守れない発言
・働き方改革
・コロナによるテレワーク推進
ここ3年で起こった3つの事象は組織の形を大きく変える出来事かと思います。
時代の変化に合わせて大きく変わらなければいけませんが、
・変わらなきゃいけないこと
・変えてはいけない原理原則
これを正しく理解して正しく組織を作り変えなければいけません。
目次
1.変えてはいけない企業文化
まずは、企業文化というものを正しく理解する必要があります。
企業文化とは?
→その企業の伝統、行動規範、暗黙の了解
メリット:チームワーク、一致団結、パワー
デメリット:排他的、内輪、変われない、
つまり、企業の根幹になり得る「イズム」という無形資産です。
ここが揺らいでしまうと、終身雇用が終わり、テレワークが推進する上で会社の品質を担保することが非常に困難になってしまいます。
例え、社員メンバーが大きく変わり、人と人が毎日顔を合わさなくても〇〇株式会社が〇〇株式会社である為には根底にある企業文化の維持が不可欠になります。
2.組織の成立条件
続いて、組織が適切に成立し続ける為の条件についてまとめていきます。
・共通の目的
・貢献意欲
・コミュニケーション
この3条件を漏れなく満たしていないと時代の変化に対して組織が揺らいでしまいます。
ただし、その手段は時代に合わせて変化させていかないと、これらの成立条件を満たすことができなくなってしまいます。
3.変えるべき手段
上記の成立条件を満たす為に昭和・平成前半までは「高度経済成長」に「終身雇用」をぶつけることで強い組織が作られました。
共通目的
→新卒から経営理念の周知徹底。会社の成長が自身の幸せ
貢献意欲
→長く忠誠していれば給与が上がる
コミュニケーション
→社内運動会・社員旅行・飲みにケーションを通した深い繋がり
これらは「高度経済成長」に「終身雇用」をぶつけることが最も合理的だった時代に作られた、「この時代の最先端」だったと思います。
これらを「会社の伝統」と勘違いして守ってきて停滞したのが平成後半なのかと感じています。
そもそも「伝統行事」という言葉には矛盾があり、伝統を守る為に「行事」が存在している訳ですので、手段として用いられてきたその時代の合理的な選択は時代が変わったらバッサリ切り捨てなければいけません。
その際、
・自社の企業文化を正しく理解すること
・組織の成立条件を正しく理解すること
この普遍を保たないとただのミーハーになってしまい、幹を腐らせてしまう可能性があります。
4.時代に合わせた手段
現代は変化のスピードが大きく上がる中で健康寿命は伸び、40年間1つの会社で働き続けることが困難な時代になってきました。
また、厳しい競争のなかで終身雇用を守るのが困難になってきた中で
・社員が会社を選び、会社も社員を選ぶ
・労働時間ではなく、成果物を評価する
時代になっています。
その中で「高度経済成長」「終身雇用」下での合理的手段を企業文化と勘違いしていては制度疲労を起こしてしまいます。
よって時代に合わせた変革が求められます。
共通目的
→終身雇用が終わったからといって各社員が好き勝手に自身のキャリアのことばかり考えていては企業が破綻します。
とはいえ、一生の付き合いではないのでマインドから1つの色に統一させるのはもう難しいはずです。
その為、ミッションを共通目的として重視する企業が増えています。
社会に対して何を成し遂げるのか
で一致団結することが現代ではちょうどいい共通目的だと思います。
貢献意欲
→こちらも現代に合わせてアップデートする必要があります。
・お金
・心身の健康
・社会性
現代の若い方々はこれらへの欲求に対して非常にバランスが取れていると感じます。
・お金:会社で頑張ることで適正に評価され適正に生涯収入が増えること
・心身の健康:労働でこれらを害さないようにすること
・社会性:労働を通してお金だけでなく社会的な評価が高まること
これをマネジメントすることが求められます。
もちろん会社はボランティアではありませんので、それによって収益を最大化させるビジネスモデルが不可欠になります。
コミュニケーション
→コミュニケーションは時代が変わっても組織には不可欠な要素です。
ただし、終身雇用ではなくなり、これだけコミュニケーション手段が多彩になった中で週40時間一緒にいた上で夜や土日にまで行動を共にするのは流石にきついです。
時代に合わせた「ちょうどいいコミュニケーション」を真面目に考えて行く必要があります。
・チャットのメリットデメリット
・会社飲み会のメリットデメリット
・会議のメリットデメリット
これらを正しく理解して、
速さ・距離・時間
という3要素を意識した適切なコミュニケーションを意識していきましょう。
速さ:チャットでスピードを確保しながら、不仲や伝達ミスを防ぐための配慮をすること
距離:zoomとリアルを使い分けることで近すぎた距離を適正に。zoomを使うことで今まで断絶していた他部署・他拠点とも繋ぐこと
時間:長すぎるコミュニケーションは避け、コンパクトに。ただし、必要な会話は削らないこと
いかがでしょうか。
ただ、古いものにしがみつくのではなく、原理原則を正しく理解し、変えるべきものと変えてはいけないものをしっかりと色分けすることでこれからの時代に適応した組織を作っていくことができると思います。
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この記事の監修
中小企業診断士
株式会社アクセルパートナーズ代表取締役 二宮圭吾
WEBマーケティング歴15年、リスティング・SEO・indeed等のWEBコンサルティング300社以上支援。
運用型広告の知見と経営者として自社の採用に携わっている経験を元に様々な業種の採用改善に携わる。