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2代目・3代目経営者にありがち?組織変更するまえに考えたい!「組織は戦略に従う」とは

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2代目、3代目の経営者へ交代する際にありがちな「組織」変更。
自分のカラーを強調したいあまり、先に「組織」からかえてしまいます。
結果、組織に混乱をもたらし、元に戻すハメに…。

私自身も経験があります。
事業部制組織から機能別組織へ、そしてふたたび事業部制組織へもどりました。

そこで、「組織」を構築する際に、知っておくべき知識をご紹介します。

 

1.「組織は戦略に従う」

企業が存続し、成長を続けていくためには、経営戦略と組織が相互に整合性をもっていなければなりません。

チャンドラー(Chandler,A.D.Jr)の有名な命題である、「組織は戦略に従う」。

企業は、現在置かれている環境にあわせて、自社の経営戦略を決めます。そして、その経営戦略にあわせた組織づくりをすることで、経営戦略を実現していくのです。
したがって、自社の業績が悪化したときには、まずは戦略を疑う。そして、戦略に従って、どの組織をつかうかを考えるべきということです。

 

2.組織構造の種類

企業の組織構造の代表的なものとして、「機能別組織」「事業部制組織」「マトリックス組織」の3種類があります。
それぞれ、どのような特徴があるのか確認します。

① 機能別組織

機能別組織とは、製造・営業・開発・購買・総務など、機能ごとに分けた組織のことです。
製造部・営業部・開発部などのように、機能の名称で構成されています。

 

② 事業部制組織

事業部制組織とは、製品・サービス、地域、顧客などの基準で事業部に分け、トップマネジメントのもとに編成される組織のことです。
事業部単位で権限をもつため、各事業部は独立会社のように運営されます。

 

③ マトリックス組織

マトリックス組織とは、機能別組織と事業部制組織を組みあわせた組織のことです。横断型組織ともいわれます。
組織の規模が大きくないため、1人の技術者が複数の製品事業部にかかわるといったイメージです。

 

3.メリットとデメリット

「機能別組織」「事業部制組織」「マトリックス組織」のメリットとデメリットをみていきます。

① 機能別組織

【メリット】
・同じ仕事を担当するひとが集まり専門化するため、知識や経験などを蓄積できる
・経営資源(ヒト・設備)を集中させて、平均コストを低減させることができる(規模の経済性が働く)

【デメリット】
・部門と部門の間の目的がことなるため、自分の権利や利益にこだわり、非協力的になりやすい
・部門間を超えた統制がむずかしく、迅速な意思決定ができない

 

② 事業部制組織

【メリット】
・事業部ごとの責任が明確になるため、問題が発生した際に迅速に対応できる
・事業部に大きな権限委譲がされるため、将来の経営幹部を育成できる

【デメリット】
・間接部門などの組織の重複や、設備の重複投資が発生し、経営資源にムダが生じる
・短期的な利益の追求を重視して、長期的な取組みを行わなくなる
・事業部間のコミュニケーションが不足してしまう

 

③ マトリックス組織

【メリット】
・機能別組織と事業部制組織の、両方のメリットを受けることができる

【デメリット】
・1人の担当者に対し、機能別組織と事業部制組織の2人の上司から指示命令を受けるため、混乱が生じる(ワンマン・ツーボス・システム)
・部門間の調整が煩雑になる

 

4.まとめ

一般的に、事業規模が小さく取扱製品が少ない場合は、機能別組織を採用し、事業が拡大していくにつれて、事業部制組織やマトリックス組織へと変えていくことが多いです。

経営戦略を無視した安易な組織変更は、プラスの効果を生みださないばかりか、組織の内部に混乱を巻き起こすことになります。

各組織構造の特徴を理解して、自社にあった組織づくりをおこない、従業員一人ひとりの生産性を高めていきましょう。

 

 

   

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この記事の監修

アクセルパートナーズ 代表取締役二宮圭吾

中小企業診断士
株式会社アクセルパートナーズ代表取締役 二宮圭吾

WEBマーケティング歴15年、リスティング・SEO・indeed等のWEBコンサルティング300社以上支援。
運用型広告の知見と経営者として自社の採用に携わっている経験を元に様々な業種の採用改善に携わる。

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