IT導入補助金を使ってSalesforceを活用するには
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IT導入補助金を使ってSalesforceを活用したいと考えている方やCMなどで見かけるSalesforceで何ができるのかと思っている方に、Salesforceの特徴やできること、IT導入補助金を使いたい場合の注意点をご紹介していきます。
目次
Salesforceとは
Salesforceは、より多くのビジネスチャンスを創出して商談を成立させ、より魅力的な顧客体験を提供するために開発されたクラウド型のソフトウェアです。
インターネットがつながる環境があれば、使えるクラウドツールなので使い勝手にも優れています。
SalesforceのベースとなっているCRMは、Customer 360というものです。
このCustomer 360では、営業をはじめマーケティングやカスタマーサービス、Eコマースなど、あらゆる部門で用いている顧客データを中心に、部署の枠を超えて仕事を進められるように構成されています。
これまでは、部署ごとや社員に属人化していた顧客データも、必要に応じて柔軟に使えるようになるので、見込客の発掘から商談、成約から顧客満足度の向上などに活用できるようになります。
見込客の発掘から顧客満足度アップ、リピーター獲得や新規顧客の獲得といったビジネスを成長させるすべての機能がCustomer 360と呼ばれる単一のプラットフォームに詰まっているので、コストパフォーマンスが高いです。
Customer 360は、あらゆるビジネスの規模や業界、役割ごとにカスタマイズすることができるので、自社に合ったプラットフォームにすることが可能です。
複数のシステムを導入しなくても済むので低コストであり、1つのシステムをすべての社員が使えるので導入研修などもスムーズになります。
Salesforceでできること
マーケティングや見込客発掘、成約などにも役立ち、業績アップや企業成長につながりそうという点はなんとなくわかったとしても、具体的にどのようなことができるのでしょうか。
以下ではSalesforceでできることの代表的な例をご紹介します。
・Marketing Cloud
Marketing Cloudは、営業部門のマーケティングを変革してくれるクラウドツールです。
見込客一人ひとりの興味や関心にもとづき、タイミングを見極めてメルマガを送るなど、自動的にアプローチを実施してくれます。
Salesforce Data Cloudのリアルタイムデータと紐づけることで、見込客を発掘し、見込客が自社の広告や自社のWebサイトをクリックすると、新規リード獲得を営業チームへ自動で通知してくれます。
統合型のAIを搭載した分析機能も搭載されているので、データ分析に時間をかけていた方や勘に頼ったマーケティングをしていた方も、より客観的で成果の出せる分析が可能となるのも便利です。
・Sales Cloud
Sales Cloudは、商談の成約をサポートするクラウドツールです。
見込客の関心、過去の接触履歴などのデータを蓄積、管理できるので、実際に商談に臨む際に成約アプローチに必要な顧客情報をすべて入手することができます。
さらに、AIが商談を進めるための最適なタイミングと、どのようなアクションをすべきかを自動通知してくれるのも便利です。
これまでもう一押しと思っていたのに、どんでん返しをされた失敗経験を持つ方や空振りばかりしているという方も、AIによるサポートで成約率アップが目指せます。
Sales Cloudのリアルタイムデータで、集約した情報から顧客の購買を促すインサイトを導き出してくれます。
タスクの自動化やAIによるサポートで、販売機会を逃さず、スピーディーに商談に向けた効果的なアプローチが図れるようになるのも利点です。
短期間で成約が目指せるようになるので、営業職員の業績アップと企業成長をバックアップします。
・Service Cloud
Service Cloudは、顧客満足度の高いカスタマーサポートチームを育成できるツールです。
AI+データ+CRMを効果的に組み合わせることで、カスタマーサービス業務の業務効率を高めることが可能です。
顧客が直面している小さな課題や疑問にもAIがスピーディーかつパーソナライズに対応します。
データを統合しながら、人間らしさを感じられるやり取りが提供できるので、速やかに課題の解決ができ、かつ印象も良くなるので顧客満足度アップにつなげられます。
カスタマーハラスメントでストレスを抱えている、顧客からの問い合わせや相談が多く時間に追われているといったカスタマーサービス部門の業務負担軽減と、顧客満足度アップに結び付くクラウドツールです。
・Tableau Analytics Cloud
Tableau Analytics Cloudは社内の意思決定を、データから導き出せるように支援するツールです。
受注傾向の変動や突然のトラブルなど、ビジネスに影響のある動きを察知して自動で通知できる機能が備わっています。
データから原因究明なども簡単にできるようになっており、データの視覚化に加え、AIが意思決定をサポートしてくれるので、データにもとづいた客観的でスピーディーな意思決定がしやすくなります。
IT導入補助金で導入できるITツールとは
IT導入補助金にはいくつかの種類があり、補助対象にできるITツールのカテゴリなどが決められています。
IT導入補助金の通常枠A類型・B類型で補助が受けられる業務プロセスのカテゴリは、顧客対応・販売支援、決済・債権債務・資金回収、供給・在庫・物流、 会計・財務・経営、総務・人事・給与・労務・教育訓練・法務・情シス、業種特化型プロセス、業種固有プロセスです。
Salesforceは、顧客対応・販売支援の業務プロセスに該当します。
IT導入補助金でSalesforceを使うには
Salesforceの魅力を感じると、すぐにでも導入して営業やカスタマーサービスに役立てたいと思うかもしれません。
ですが、IT導入補助金を使って費用の補助を受けたいなら、手続きのプロセスを踏まなくてはなりません。
まずは、自社の課題を整理し、Salesforceを提供するIT導入支援事業者に相談してください。
検討のうえ、Salesforceを導入したいと思っても、その場で契約してはいけません。
IT導入補助金の交付申請のほうが先になります。
それに向けて、事業計画の策定が必要です。
オンラインの申請サイトから事業計画書をはじめとする必要書類を添付して、IT導入支援事業者と共同で申請を行います。
IT導入補助金の事務局で審査が行われ、無事に交付決定の通知を受けたら、ようやく、ITツールの発注や契約、支払いができます。
交付決定の連絡が届く前にSalesforceに発注や契約をした場合や料金を払ってしまった場合、IT導入補助金を受けられなくなるので気を付けましょう。
まとめ
Salesforceは、見込客の発掘から商談、成約から顧客満足度の向上などに活用できるクラウドツールで、営業部門やカスタマー部門の業務効率化や成長をサポートし、ビジネスの成約スピードを上げることに役立ちます。
データの分析とAIの判断などを用いて、企業成長をバックアップしてくれるツールです。
IT導入補助金を使ってSalesforceを導入したい場合は、いきなり申し込みや契約を行うのではなく、まずはIT導入支援事業者に相談することをおすすめします。
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この記事の監修
中小企業診断士
株式会社アクセルパートナーズ代表取締役 二宮圭吾
WEBマーケティング歴15年、リスティング・SEO・indeed等のWEBコンサルティング300社以上支援。
事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金等、補助金採択実績300件超。
中小企業診断士向けの120名以上が参加する有料勉強会主催。