中小企業診断士二次試験合格したら1年目にどう活動すれば良いか
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二次試験合格後の1年間でやるべきこと

――ポイント取得から、仲間づくり、コミュニティ選び、仕事づくりまで
二次試験の合格発表が近づくと、「受かった後に何をすればいいのか」という相談が一気に増えます。
実務補修・実務従事でポイントをどう確保するか、協会に入るべきか、どのコミュニティに属するか、そして1年目でどうやって仕事の土台をつくるか。合格直後の1年間は、診断士活動の方向性が定まる重要な期間です。
本記事では、合格後1年間の動きを「時系列」に沿って整理し、押さえるべきポイントをまとめます。
1. まず最優先は「ポイント取得」
合格後に最初にやるべきことは、登録要件であるポイントを確保することです。
最短でわかりやすいのは実務補修15日間で15ポイントを一気に取得する方法です。一方で、15日間を同一期間に詰め込むため、平日が絡むことも多く、会社員の方にとってはハードルが高くなりがちです。
その場合は、実務従事でポイントを積み上げる選択肢があります。自分の生活・仕事の状況に合わせ、早い段階で「どの方法でポイントを取り切るか」を決めて動き出すことが重要です。
2. 「協会に入るべきか問題」は、便益から逆算する
合格後に最も多い質問の一つが「診断士協会に入った方がいいですか?」です。
結論から言うと、必須ではありません。
重要なのは、「協会に入ることで何を得たいか」を先に言語化することです。
よくある期待が「協会に入ると仕事がもらえるのか?」ですが、加入しただけで仕事が自動的に来ることは基本ありません。受け身でいる限り、得られるものは限定的です。仕事の獲得は、個人の動き方(営業力・強みの提示・信頼の積み上げ)に依存します。
したがって、協会加入は「入る/入らない」よりも、
- 何を得たいのか(学び・人脈・研究会・機会)
- それが本当に協会で得られるのか
という便益ベースで判断するのが合理的です。
3. 1年目の土台は「同期5〜10人」から始まる
診断士活動を継続できるかどうかを左右するのは、能力よりも「折れない環境」です。そこで強くおすすめしたいのが、同期の仲間を5〜10人つくることです。
診断士活動は、想像以上に疲れます。
初めてのコミュニティ、先輩への気遣い、場の空気、仕事の取り方、情報の多さ――気持ちが消耗する場面が出てきます。そういう時に「つらかった」と言える相手がいるかどうかで、継続力が大きく変わります。
さらに、情報収集効率も段違いです。
1人で5つの場に行くより、5人でそれぞれ別の場に行き、情報をシェアすれば情報量は単純計算で5倍以上になります。
同期をつくる具体的な入口
- 実務補修・実務従事で自然に知り合う
- うまくいかない人ほど、まずは X(旧Twitter) で同期を探し、ゆるく繋がる
- 連絡先交換 → Facebook等で繋がる → 2〜3回飲みに行けば仲間になりやすい
- できれば、いずれは「自分が小さく主催する」側へ回る
4. 次に「先輩コミュニティ」に入る(4月までが目安)
同期の小さな輪ができたら、次は先輩がいるコミュニティに入っていきます。
歓迎会やウェルカムイベント、研究会、非公式コミュニティなど、2〜4月に動きが増えます。この時期にアンテナを張り、入り口を見つけて滑り込むのが有効です。
ここで大事なのは、同期コミュニティと先輩コミュニティを両方持つことです。
- 「横」の安心(同期)
- 「縦」の学び・機会(先輩)
この二層が、診断士活動の基盤になります。
5. 仕事の入口は「補助金」でデビューしやすい
時系列でいえば、2〜3月頃から補助金のシーズンが動き始めます。早く動ける人は、ここでデビューできることがあります。
初手として現実的なのは、小規模事業者持続化補助金です。事業者が自力でも書ける様式が多く、診断士の経験が浅くても取り組みやすい。一方で、技巧的に書きすぎると逆に落ちるケースもあるため、「最初の経験」としては取りやすい領域です。
ものづくり補助金・事業再構築などの大型補助金に進む場合は、過去の採択事例や申請書の入手ルートがあると加速します。ここはコミュニティ(先輩・実務従事・紹介)の力が効いてきます。
なお、補助金は「あちこちで少しずつ」より、基本は1箇所に絞って深くの方が成果に繋がりやすいと感じます。
判断軸は、概ね次の3つです。
- コミュニティの風土
- リーダー(ボス)の人柄との相性
- 謝金(単価・条件)とのバランス
6. 研究会での立ち回りは「ギブ」で決まる
研究会は、強い先輩がいて学べる場になりやすい一方、参加姿勢が重要です。ポイントは一つで、ギブすることです。
「入れば教えてもらえる」という発想だと、得られるものは少ない。無償または低額で運営される場ほど、参加者側の貢献がないと空気が冷えます。
ギブの例は難しく考えなくて大丈夫です。
- 飲み会の声かけをする
- 最初に手を挙げる
- まとめ役・雑務を引き受ける
- チャットで発信する(小さくても継続)
- ブログやメモを共有する
主催者には「主催者だからできないこと」が多い。参加者側が盛り上げ役になると、場が活性化し、結果として仕事や情報が集まりやすくなります。
ギブ→返ってくる→またギブ、というラリーが回り始めると、ネットワークは自然に広がります。
7. 夏以降は「同業の外」へ。異士業コミュニティに出る
同期・先輩の三角形ができて活動が安定してきたら、次に踏み出したいのが異士業の場です。
税理士・社労士・弁護士・会計士など、BtoB領域の士業コミュニティに顔を出す。診断士が少ない(またはゼロ)ならチャンスです。補助金のミニ勉強会などを提案できれば、一気に存在感が出ます。
理由は単純で、士業は顧客接点を多く持っています。たとえば税理士は1人で数十社を抱えることも珍しくありません。税理士・社労士側から「補助金って誰かできる?」と相談される場面は多く、診断士への紹介ルートが成立しやすいのです。
8. 人脈は「横・縦・斜め」で設計する
人間関係は、次の形で意識すると作りやすくなります。
- 診断士:同期(横)
- 診断士:先輩(縦)
- 税理士・社労士:同期(横)
- 税理士・社労士:先輩(縦)
この「斜めの関係」まで含めて設計できると、仕事の紹介が回りやすくなります。
9. 独立志向の人は「公的支援の登録」を狙う
独立を見据える人は、よろず支援拠点など公的支援の契約・専門家登録を視野に入れると、案件が入りやすくなります。
こうした枠は、先輩から引き継がれるケースが多いため、先輩診断士に「独立するので、公的支援をやりたい」と言い続けるのが効きます。出会いの回数が増えれば、意外と繋がるものです。
10. スタートダッシュより大事なのは「正しい方向に走ること」
合格後は焦ります。ただ、最優先は“速さ”ではなく、方向です。
ポイントを確保したら、情報収集を徹底し、
- 自分は何をやりたいのか
- どんな先輩の下で学ぶべきか
どのコミュニティが合うのか
を見定めてから走る。これが結果的に最短になります。
詳細については以下の動画をご参照ください

