補助金を活用した焼肉店の新規出店。厳しい条件の中で、同じチームの一員として伴走してくれたおかげで無事採択されました

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【1】企業情報

■会社名
焼肉ホルモン 下町の牛 名駅店(運営:株式会社エフシープレミア)

■ご担当者名・役職
服部 健 様

■所在地・業種
愛知県名古屋市・焼肉店(飲食業)

■支援した補助金
事業再構築補助金

■採択年度
2023年 第8次公募

■担当コンサルタント名
古川 祐介

【2】支援のきっかけ・背景

■ どのような課題や目的があり、補助金申請を検討されましたか?

名古屋駅エリアに新しい焼肉店を出店する計画があり、

内装工事や設備投資を含めた初期投資が大きくなることは、当初から想定していました。

一方、飲食店の出店にはリスクが伴い、特に名駅のような競争の激しいエリアでは、

「どう差別化するか」「どのように安定した経営基盤を作るか」が重要でした。

そこで、投資負担を軽減しつつ、より確実に計画を実現するため、

事業再構築補助金の活用を検討しました。

■ 補助金の情報はどこで知りましたか?

コロナ期からさまざまな給付金・補助金が話題になっており、

社長を中心に制度そのものは早い段階から認知していました。

「飲食店でも活用できる大きな補助金がある」という情報をきっかけに、本格的に検討を始めました。

■アクセルパートナーズを知ったきっかけを教えてください。

社長がネットで補助金情報を調べる中で、アクセルパートナーズを見つけました。

そこから私に話が回り、問い合わせ・打ち合わせへと進みました。

■ 数ある支援機関の中で、当社に依頼された理由を教えてください。

最初のオンライン打ち合わせの時点で、

「この会社にお願いしよう」と社内の気持ちが固まりました。

特に印象的だったのは、

事業再構築補助金の難易度を正直に説明してくれたこと

飲食店の採択が非常に厳しい状況である点も隠さず共有してくれたこと

今回の計画の強み・弱みを、率直にフィードバックしてくれたこと

でした。

机上論ではなく、“現実的な採択ライン”を踏まえて話をしてくださったため、

「この方々と一緒にやれば前に進める」と感じ、依頼を決めました。

【3】申請・採択のプロセス

■実際の申請準備や打ち合わせの際、印象に残っていることはありますか?

名駅 × 焼肉 × 大衆価格帯という構造は、競合が非常に多く、

事業再構築補助金において 飲食店はもともと採択が厳しい枠 でした。

当初は、

「このサービスの強みは何か」

「既存の焼肉店とどう違うのか」

が十分に言語化できておらず、審査側にも伝わりづらかったのだと思います。

しかし、不採択時に届く審査コメントに丁寧に向き合う中で、

古川さんたちと一緒に本質的な課題を深掘りし、

時間制飲み放題の独自性

QRオーダー・会計によるオペレーション改善の強み

名駅立地だからこそ成立する価値

“安さ”だけでなく“満足度”を提供するという考え方

など、事業の核が徐々に明確になり、計画内容が大きく洗練されていきました。

「採択に時間がかかったこと自体は良いことではありませんが、

その過程で計画の精度が高まったことは、非常に価値ある経験だった」と感じています。

■書類づくり・ヒアリング・アドバイスなど、どのような支援が印象的でしたか?

競合調査や差別化ポイントの整理

飲食のオペレーションを“審査員に伝わる言葉”に置き換える作業

デジタル(QR・会計)の有用性をロジカルに組み立ててくれたこと

広告媒体の担当者との打ち合わせにも付き添ってくれたこと

特に「差別化の言語化」の部分は、飲食店側だけでは難しく、

専門家の視点が本当に助けになりました。

■ 採択が決まったときのお気持ちは?

飲食店の採択は厳しく、名駅のような激戦区でのプランということもあり、

決して簡単な挑戦ではありませんでした。

だからこそ採択が決まった瞬間は、

「ようやく伝わった」という安心感と、

ここまで伴走してくださった古川さんへの感謝でいっぱいでした。

【4】採択後の取り組み・成果

■補助金で導入した設備・システム・仕組みを教えてください。

名古屋駅での新店舗出店に伴う 内装工事一式

焼肉店運営に必要な 厨房機器・無煙ロースター・客席設備

デジタルオペレーションの基盤となる QRオーダー・会計システム

■実際に導入・活用してみて、どのような変化や効果がありましたか?

QRオーダー/会計システムの効果が大きく、

注文・会計の“待ち”が減り、ホールのバタつきが大幅に解消

スタッフが接客に集中できるようになり、満足度向上

新人教育の負担が軽減

メニュー暗記の必要が減り、早い戦力化が可能に

といった成果が出ています。

“安さ × 長時間飲み放題 × 焼肉 × デジタルオペレーション”という構造は、

オペレーション効率化にも寄与し、コンセプトの実現に大きな力となっています。

■社内・お客様・取引先など、周囲の反応はいかがでしたか?

お客様からは、

「安くて満足度が高い」

「時間を気にせずゆっくりできる」

という声をいただいています。

スタッフからも、

業務のバタつきが明確に減った

新人が早く定着するようになった

など、ポジティブな変化が生まれています。

■導入を通じて「やってよかった」と感じた場面はありますか?

忙しい時間帯でもスムーズに業務が回るようになった

新人教育のストレスがなくなった

お客様から「また来るね」と言っていただけたとき

こうした瞬間に、「設備も含めて計画的に投資してよかった」と感じています。

【5】アクセルパートナーズへのご感想

■実際に支援を受けてみて、特に良かった点を教えてください。

難易度の高い制度を、最初から正直に説明してくれた

審査指摘を“改善のヒント”として前向きに解釈できるよう導いてくれた

競合整理・差別化・オペ改善の言語化など、飲食店側だけではできない部分を支援してくれた

補助金以外の広告周りでも相談に乗ってくれた

■「アクセルパートナーズに頼んでよかった」と感じた理由を教えてください。

厳しい条件の中で、

どうすれば“採択される事業計画”になるかを、

毎回丁寧に一緒に考えてくださった点です。

外部の立場ではなく、

“同じチームの一員”として伴走してくれた印象があります。

■担当コンサルタントの印象を教えてください。

丁寧で、説明がわかりやすい

派手なことを言うのではなく、現実的な視点でアドバイスしてくれる

感情的にならず、冷静に次の打ち手を提案してくれる

相談しやすく、こちらの視点に合わせて話をしてくれた

■サービス全体を通じての満足度や改善希望などがあればお聞かせください。

全体として非常に満足しています。

今後は、新しい支援制度や飲食店向けの補助金情報など、

マッチしそうなものがあれば教えていただけると、

次の投資判断のヒントになると感じています。

【6】今後の展望・メッセージ

■今後、この取組をどのように発展させていきたいと考えていますか?

今回の店舗は

「時間制飲み放題 × 焼肉 × デジタルオペレーション」

という特徴的なコンセプトです。

今後は、

SNSや広告での認知拡大

店舗オペレーションのさらなる磨き込み

働きやすさ向上のための仕組みづくり

などに取り組み、

名古屋駅エリアで長く愛される店を目指します。

■アクセルパートナーズに今後期待することはありますか?

今後も、事業計画や設備投資を検討する際には、

「この方向性なら使える制度はありますか?」と相談したいと思っています。

制度の変化が大きいので、

最新の補助金動向などを継続的に教えていただけると嬉しいです。

■補助金活用を検討している企業様に向けて、一言メッセージをお願いします。

補助金は、

「やりたい事業がある。その実現を後押しするもの」

というスタンスで活用するのが一番だと思います。

また飲食店の採択は特に難しいですが、

指摘に向き合い、計画を磨き続ければ、必ず道は開けると感じました。

古川 祐介
この記事の編集: 古川 祐介
アクセルパートナーズ 取締役・中小企業診断士

IT企業やソフトウェアメーカーで開発・営業・マネジメントに従事。2017年に中小企業診断士登録。原価管理・IT導入支援を軸とした経営コンサルティングを行う。「見える化×行動変容=利益創出の方程式」を掲げ、データ経営支援サービス「ActionBI(アクションビーアイ)」を立ち上げ、全国の中小企業の利益体質化を支援。ソフトウェア導入にとどまらず、“経営が変わるまで寄り添う”を信条に、補助金活用・業務改善・DX認定支援を一貫してサポート。現場と経営をつなぐ“実務と理論の橋渡し役”として活動。

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