損益分岐点比率を使って利益を確保!必要な売上高とは?
-
公開日:
これはどういう意味でしょうか。
損益分岐点比率の構造がわかると、自社は売上がいくらあれば黒字になるのか、売上が何%落ちたら赤字になるのか、ということが理解できます。
さっそく見ていきましょう。
目次
1.損益分岐点とは
損益分岐点(BEP : break-even point)は、売上高と総費用が等しくなり損益がゼロ、つまり損益がトントンになる売上高のことです。
損益分岐点より、売上高が多ければ利益はプラスになり、少なければ利益はマイナスになります。
以下は、損益分岐点をグラフで表したものです。
2.変動費と固定費
企業活動をおこなううえで発生する費用(総費用)は、変動費と固定費に分けられます。
■ 総費用=変動費+固定費
以下は、損益分岐点・変動費・固定費の関係をグラフに表したものです。
『損益分岐点売上高=変動費+固定費』
ということができます。
■ 変動費とは
商品仕入高・原材料費・外注費など、売上高に応じて増減する費用のことです。
■ 固定費とは
店舗や工場の家賃・減価償却費・人件費など、売上高の増減にかかわらず発生する費用のことです。
■ 実際の売上高=変動費+固定費+利益
以下は、実際の売上高をグラフで表したものです。
損益分岐点売上高と、実際の売上高の比率を計算したものが、「損益分岐点比率」です。
計算式は、次のとおりです。
損益分岐点比率=損益分岐点売上高÷実際の売上高×100
例えば、
損益分岐点売上高:1,500万円
実際の売上高 :2,000万円
損益分岐点比率=1,500万円÷2,000万円×100=75%
この数字が低ければ低いほど、売上高が急激に減った場合でも、赤字になりにくいといえます。
3.利益を確保するためには
利益を確保するために、損益分岐点を改善する(低くする)方法は、2つ考えられます。
①売上を増やす
グラフを見て分かる通り、売上が増える(実際の売上高が右方向へ移動する)ほど、損益分岐点比率は低くなります。
②費用を減らす
変動費を減らす場合と、固定費を減らす場合が考えられます。
【変動費を減らす】
工程や原材料の見直しなどに取組みます。ただし、安易なコスト削減は、製品の品質低下を招くおそれがあるので、注意が必要です。
【固定費を減らす】
専門的なスキルが必要な業務は社員でなくアウトソーシングを活用する、通信費や光熱費などの契約プランを見直すなどは、固定費の削減につながります。
4.まとめ
損益分岐点比率。
ちょっと敬遠してしまうような、むずかしい言葉ですね。
ただ、グラフで見ると、数式で説明されるより、私はわかりやすかったです。
数値的な根拠があったほうが、取組みに対する評価も明確で、効果を実感しやすいです。
利益をあげるために、損益分岐点・変動費・固定費といった考え方を、ぜひ取り入れてみてくださいね。
]]>
補助金に関するお悩みは
アクセルパートナーズに
お任せください!
補助金の対象になるのか、事業計画から相談したい等
お客様のお悩みに沿ってご提案をさせていただきます。
まずはお気軽にご相談ください。
この記事の監修
中小企業診断士
株式会社アクセルパートナーズ代表取締役 二宮圭吾
WEBマーケティング歴15年、リスティング・SEO・indeed等のWEBコンサルティング300社以上支援。
事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金等、補助金採択実績300件超。
中小企業診断士向けの120名以上が参加する有料勉強会主催。