アクセルパートナーズのDXへの取り組み

 

1.企業のDXに対する社会的ニーズの高まり

近年、IT化の推進に伴い、様々な社会社会的変革・事業の変革が行われてきました。

紙での保存をデータ化するような効率化を目的とした基本的なIT化に留まらず、IT技術を活用して新しい価値を提供していくことが求められてきました。

特に社会的背景としては、

・コロナによって急速に高まったテレワーク需要への対応
・少子化に伴う人手不足に対応する効率性向上
・急激な物価高騰に伴う価格転嫁に対応するための付加価値向上・イノベーション
・デジタル化に伴うITセキュリティの危険性悪化に伴う対応
・賃上げニーズに対応する生産性向上
・円安に伴うインバウンド需要に対応するデジタルコンテンツのニーズ拡大
・GXニーズに対応するためのデジタル技術活用

など、あらゆる社会変化・社会的要請に対して、企業におけるDXの必要性が高まり続けております。

 

2.アクセルパートナーズの事業ドメインと強み

事業ドメインについて

アクセルパートナーズは創業よりインターネット広告のコンサルティングを主軸に顧客の評価を頂いてきました。

Google検索エンジンのテクノロジーとマーケティングに日々向き合うことで一般企業に比べてデジタルリテラシーを多く蓄積し、顧客に対して生産性の高いプロモーション支援を行ってきました。

2つ目の事業として、2018年からindeed広告の代理店事業を中心に求人支援を行ってきました。
indeedはGoogleのようにあらゆる求人情報を一括で検索することができる求人検索エンジンになります。

indeedを活用して、今まで以上に求職者と企業の最適なマッチングを支援しております。

3つ目の事業として、補助金など、公的施策を企業が有効的に活用する支援を行っております。
国が行う公的施策をweb上で紹介し、企業がwebでお問い合わせをできる仕組みを構築することで公的施策をより多くの企業に認知してもらうことに貢献しております。

強みについて

前述の3つの事業を行う上で

・当社のwebマーケティングノウハウ
・全国の中小企業診断士ネットワーク

この2つの強みが大きく貢献しています。

webマーケティングノウハウ

2011年の創業当時から培ってきたwebマーケティングノウハウを活用して従来の営業機能を持たずに全て反響営業で売上を伸ばしております。
また、webマーケティングノウハウを顧客に提供することで安定売上を確保してきました。

全国の中小企業診断士ネットワーク

全国トップクラスの中小企業診断士ネットワークを活用して、多数の補助金支援を行っております。また、当社の販売パートナーとして代理店営業としても貢献する独自のネットワークを有しており、それが大きな強みとなっております。

企業経営の方向性

当社は、webマーケティング会社と士業のフリーランスチームのハイブリッドで組織運営を行うことで、補助金などの資金調達や財務の適正化支援を行いながら、川上から川下まで1社で全方位的に対応可能とした取り組みを行っております。

目下の売上や生産性向上と中期的な経営課題解決や貸借対照表に表われる財務面の課題改善までを支援することで、お客様の成長を促進していきます。

また、行政の方向性に促した経営をし、施策を活用することで収益の最大化をサポートいたします。

働いている皆が収益を上げていくために成長し、お客様の満足を追求するために努力することで会社の売上を最大化しようと考え、行動することによって皆の給料が適正に引き上がっていく流れを通じて、経営者や会社自身も成長していける形を目指しています。

情報処理技術の活用の方向性

webマーケティング事業によって、ユーザ心理と経営数字に向き合い続けてきたことで、経営課題とユーザ心理を深く理解し、検索エンジンなどを活用して売上増加や求職者獲得を行っております。

Google検索エンジンのテクノロジーとマーケティングに日々向き合うことで蓄積したデジタルリテラシーを活かし、顧客に対して生産性の高いプロモーション支援を提供しています。

さらに、indeedのような求人検索エンジンを活用し、求職者と企業の最適なマッチングを支援しております。

また、国が行う公的施策をweb上で紹介し、企業がwebでお問い合わせをできる仕組みを構築することで、公的施策をより多くの企業に認知してもらうことに貢献しております。

これらの取り組みにより、デジタル技術を効果的に活用し、顧客企業の成長と社会課題の解決に寄与していきます。

 

3.アクセルパートナーズの理念とDXの関係

アクセルパートナーズは「ビジネスにワクワクを」と言う理念を掲げて企業運営を行っております。

近年ITの進展により私たちの生活は驚くほどのスピードで進化し、エンターテイメント・買い物・コミュニケーションなどの利便性が向上し新しい喜びが創出されてきました。
それに対して、働く時間の幸福が同時に引き上がったのかというとそう思っている人は多くないのではと思います。

働く人の幸せ・ワクワクとデジタル推進に相関関係がないからです。

働く人の幸せ・ワクワクは心理的安全性とやりがい、未来への期待、健全な目標と向き合いそれを達成した時の喜び、またそれによる企業へのエンゲージメントなどによって引き起こるものであり、それらを達成するための取り組みを増やすことが大切だと考えます。

そのような働く人の幸せ・ワクワクを引き上げることで企業の成長に繋げていくことが大切であり、それを実現するためには社会ニーズに対応したDXが不可欠であると考えます。

企業経営及び情報処理技術の活用の具体的な方策(戦略)

当社では、働く人々の幸せ・ワクワクを実現するために、情報処理技術を活用した具体的な戦略を展開しています。

例えば、女性社員が安心して働けるよう、女性の社会保険労務士とのチャット相談ホットラインを設置しています。

また、オンラインミーティングやチャットツールを活用し、複数人体制でのプロジェクト遂行を徹底しています。

さらに、大学生や子育て中のママスタッフを完全テレワークで雇用し、柔軟な働き方を実現しています。

これらの取り組みにより、社員の心理的安全性とやりがいを高め、企業の成長に繋げています。

 

4.理念追求とDX推進を行うためのアクセルパートナーズの体制

アクセルパートナーズがDXを推進するために行っている組織体制について、それぞれ個別のセクションごとに記載します。

組織面の取り組み

デジタル技術を活用することで東京・名古屋二拠点での密な連携を可能にしています。

従来の組織は拠点単位で責任者を構え、

例えば
東京ー営業拠点
名古屋ー製造と総務の拠点

といったように機能別に組織を構え、地理的制約の中で組織を行ってきました。

また、拠点を増やすことによって関係性が薄まり帰属意識の低下やコミュニケーションの断絶などの弊害が起こりました。

当社では常時オンラインとチャットで東京と名古屋を繋ぎ、常にフェイストゥフェイスのコミュニケーションを行っております。

それにより、地理的制約を受けずに、別拠点で同じ部署・同じプロジェクトを遂行できるようになり、より小回りのきく組織運営を可能にしております。

また、常時声が届くので、2拠点のコミュニケーションが断絶されることもく、当社の共通目的、顧客満足に向けて日々業務に励むことができております。

特に、近年の人手不足により東京本社の採用が苦戦している中で、東京に比べて採用難易度が低い名古屋市で人材確保することができました。

東京で顧客を獲得し、地方都市の人間を採用することで、地方都市の雇用と賃上げと言う社会課題に対しても一定貢献できると考えております。

 

 

5.人事面の取り組み

当社ではデジタル技術を活用して様々な人事面の取り組みを行っています。

採用面

web媒体を活用した求人広告の活用といった一般的な取り組みはもちろん、当社では代表が行うYouTube、twitterを活用したSNS採用が増えております。

YouTube登録者数:約3,800人
twitterフォロワー数:約2,000人

(2023年10月現在)

中小企業診断士受験生や中小企業診断士、中小企業支援に関わる人たちなどのフォロワーを抱えていることで、良質な即戦力人材にリーチすることができます。

それにより、数名の採用に成功しております。

完全テレワークスタッフの雇用

現在3名(2023年10月時点)のテレワーク雇用を行っております。大学生・ママスタッフ2名を雇用しzoomとチャットツールを活用することで完全テレワークで活躍してもらっています。

特に子育てに忙しいママスタッフ2名は安心して子育てとの両立を図ることができ、当社としても優秀な人材確保に繋げています。

テレワーク業務委託スタッフの活用

デジタル技術を有効活用することで業務委託スタッフとも密なコミュニケーションを可能にしています。
業務委託であっても希薄な関係になることなく、zoomとチャットツールで常時繋がることで高い生産性に貢献しています。

デジタル技術を使った労働環境整備

安心して働ける環境を維持するための取り組みにもデジタル技術を活用しております。

女性社員が多い当社では女性の社会保険労務士と契約し、いつでも顧問社労士にチャットで相談できるホットラインを提供しています。

女性ならではの心身の悩みも安心してチャットで相談できる体制を構築しています。

また、グループチャットを有効活用することで全ての案件を一人で遂行しない、「複数人体制でのプロジェクト進行」を徹底しています。

一人で業務を行うことでプレッシャーを抱えすぎたり、有給を取得できないことがないよう、全ての案件を2名以上の体制で臨んでいます。
これも近年のオンラインミーティングやチャットツールの浸透によって可能になりました。

デジタル技術を働く人間の心理的安全性に繋げることを重視して人事面の整備を行っております。

デジタル技術を使った能力向上への取り組み

デジタル技術を有効活用することで教育面にも大きく貢献しています。

当社では1ヶ月で10時間ほどのオンライン勉強会と月に1度の1on1ミーティングを行っております。

特にオンライン勉強会は拠点を跨いだ参加、録画していつでも見られるようにクラウド上にアーカイブしています。

また、顧客とのミーティングも録画して新人教育に活用しています。

日々活用するtodoの管理、個々の目標管理などもクラウド上で全員で共有し能力向上に取り組んでいます。

 

6.マーケティング面の取り組み

アクセルパートナーズでマーケティングに関わるDXについての取り組みをサービス面・プロモーション面に分けて紹介します。

サービス面

アクセルパートナーズで行うwebマーケティング事業において、レポートの自動一括作成、解析ツール、生成AIなど様々なツールを活用して生産性向上に努めております。

また、新しいサービスとして「webマーケティングの内製化コンサルティングサービス」を提供しています。

近年デジタル技術の進展やSNSなど発信難易度の低下により、デジタル人材を内製化するニーズが高まっております。
その内製化ニーズに対応するために、弊社では社内webマーケターを育てるサービスを提供することで顧客のデジタル活用に貢献しております。

 

公的施策活用支援分野については、デジタルリテラシーが高いコンサルティング会社としての強みを生かしてIT導入補助金の有効活用支援を行っております。
ITと補助金両面に強い支援会社が少ない中で、多くの顧客にご好評をいただいております。

また、非対面で完結するサービス提供をしているため、全国対応を実現しております。

プロモーション面

webマーケティング力を強みにしているアクセルパートナーズでは前述のように営業機能を持たずにwebでの顧客獲得を行っております。

検索エンジンのアルゴリズム、検索ニーズ、ユーザのコンテンツニーズを熟知している当社では求められている情報を適切にアップし検索エンジンの上位に表示させることで多くの顧客に情報を届けております。

今後はSNSでの顧客獲得もより強化していく予定です。

 

7.優秀な外部専門家人材の確保

当社ではデジタル技術を有効活用することで優秀な外部専門家を多数確保することで良質なサービスを多く提供することができております。

以下取り組みを簡単にご紹介します。

1.twitter、YouTubeを活用した中小企業診断士へのリーチ

SNSを活用して中小企業診断士の知名度向上を行っております。

2.中小企業診断士向けの勉強会をオンライン開催

中小企業診断士は登録するために合格後に一定の実務研修が義務付けられています。
その実務研修を当社でオンライン開催することで全国の中小企業診断士との接点を作っています。

また、そこで仕事の品質を確認し、品質が高い専門家に発注することで品質担保しています。

3.有料オンラインコミュニティの運営

実務研修後も関係が希薄にならないようにオンラインコミュニティで日々コミュニケーションを行っております。

情報提供、マニュアルや情報の共有、オンライン勉強会など様々な勉強コンテンツを用意することで外部の業務委託パートナーの品質や生産性向上、理念の共有を行うことで最終成果物や顧客満足の向上を日々行っています。

 

以上のようにデジタル技術を活かして様々な取り組みを行い、独自の強みを構築してまいりました。今後もデジタル技術を積極的に活用しサービス品質向上に努めてまいります。

 

8.戦略の達成状況に係る指標の決定

当社ではDX推進の戦略達成状況を測るため、以下の指標を設定しています。

・完全テレワークスタッフの雇用

正社員1名につき1名のテレワークスタッフを配置することを目指し、現在の3名(2023年10月時点)から9名への増員を計画しています。

・有料オンラインコミュニティの登録者数

オンラインコミュニティの活性化と情報共有を促進するため、登録者数200名を目標としています。

 

これらの目標達成により、デジタル技術を活用した業務効率化と社員の働きやすい環境づくりを推進します。

 

9.DXに対する課題と今後の展望

前述のように、デジタル技術を活用して様々な取り組みを行ってきましたがまだまだ課題はあり、それらを前向きに捉え今後デジタルを活用した先進的な会社に進化していくことを目指しております。

DXに対する課題

前述したデジタル活用は全て他社のツールを活用した組織運営と顧客へのサービス提供になります。

今後より強固にデジタルを強みにしたサービス提供を行っていくためにもオリジナルのシステム開発による独自の価値提供が重要な課題と考えます。

今後の展望

アクセルパートナーズでは現在求人広告の支援ニーズが急速に高まっています。

その中で、求人にとどまらず人事全般の支援を行うことができるようにHRテックの推進を進めております。

既にものづくり補助金と事業再構築補助金で採択されており、以下のサービス開発を行っております。

SRM(スタッフリレーションマネジメント)

今後の人的資本経営の開示ニーズに対応するためにスタッフの情報を適切にアウトプットできるツールを開発します。

人事評価システム

スタッフの情報を適切に管理するだけでは良い会社にはなりません。情報を適切に運用するためには適切な評価システムが不可欠です。

今後、よりテレワークなどで人的管理が大変になっていく中で、中小企業でもクラウドを活用したスタッフの情報管理や人事評価システムが不可欠になっていきます。

そのようなニーズに対して独自のシステムを展開していくことでDXの強化を図っていきます。

 

また、現在属人化しているコンサルティングノウハウを活用してeラーニングコンテンツを開発したり、btoc向けのオンライン塾運営など、新商品開発・新市場開拓に向けて意欲的に挑戦していきたいと思っております。

 

日進月歩で変化する時代の中で、様々な挑戦を行っていき、顧客に対しても新しい情報とノウハウ、そして挑戦意欲を喚起し、様々なステークホルダーの皆様と相乗的に繁栄していく関係を構築していくことを目指していきます。

株式会社アクセルパートナーズ 代表取締役 二宮圭吾