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webマーケ&中小企業診断士の僕がフリーランスと組織の経営者両方を経験した今想うこと

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フリーランスとして一人を7年くらいやり、
完全テレワークスタッフを二人採用して3年くらいやり、
事務所を構えて社員を採用して1年以上経ちました。

まず、組織化にあたり人がいない状態で名古屋のターミナル駅近く・家から40分の所に月額18万円ほどの事務所を構えました。
その後月額25万円で仲間にお手伝いしてもらうことにしました。

ここで一気に出費が増えます。

その後5,000万円借りました。

そこから一気に5名採用していきます。

とりあえず直近の10年はこんな感じです。

そんなタームの中で僕が組織経営者になって考えられるようになったこと、フリーランスのままではいつまで経ってもできなかったことについて書きたいと思います。
(「フリーランスの人にはできない」ではなく「僕がフリーランスのままではできないこと」になります)

まず、固定費が一気に上がります。そしてお金を借りている状態なので返さなければいけません。
まだ借りたお金は一円も手をつけていませんが、いざという時には今まで積み重ねてきたキャッシュが減っていくと思うとかなりの不安が付き纏います。

そして、売上が増えるかわからない状態で、未経験のスタッフの採用はセオリーとか知識とかではなく正直言って覚悟が必要になります。

そして、20代のスタッフを正規採用することに、人の人生を預かる社会的な責任を伴います。

btobの小規模事業者なんてどこも社長が営業・人事・実務全てを行うわけですので全てを見なければいけません。

そんな大変な思いをしつつ企業は少しずつ成長していきます。

組織の経営者になって広がったコンサルの幅
今までフリーランスとして自分の腕ひとつでwebの集客をやってきたので、うまくいけば成功・うまくできなければとにかく工夫してダメなら失敗というシンプルな状態でした。

昨今のwebマーケについていうと、知識とかソリューションとかだけでなく、組織課題がどこかでボトルネックになっていたり、人を育てたり、目標の設定と伴走支援が不可欠になってきたりしています。

その中で、自分のお金で人を雇用して組織を持ったことで、顧問先の社員の方々に今まで以上に寄り添うことができるようになりました。

僕はずっとフリーランスのままだったら、中小企業診断士の資格を保有して知識を十分に持っていても、いつまで経っても企業様の売上・人・組織・お金について本気で向き合うことはできなかったんじゃないかなあと思います。

経営が難しいのは、

市場が求めているものを提供して高い利益を獲得すること

というセンス・商品力が必要なだけでなく、

・不確かなものに投資をする勇気が必要
・人の人生を背負い、人の悩みを抱えている
・お金の全責任を負わなければいけない
・調子が良い時も悪い時も走り続けなければいけない
・成長するために営業し続ける覚悟が必要

といった感情面に、

組織・人事・マーケ・財務・生産・ITなどなどの経営面の知識が必要になることだったりするわけですが、

とりわけ中小企業がにおいては、この「感情面」が半分くらいを占め、知識は要素としては2,3割程度かなあと最近考えます。

(知識がないことでダメになっている経営者は感情面もダメなケースが多いので切り分けがしづらいところですが)

だからこそ、自分で商品を作り、組織を作り、経営計画に沿って成長させていくことを目指すことで自分のコンサル力も高まっていくのかなあと思います。

逆に組織を持たずに高品質なコンサルをし続けている人はほんとすごいと思いますし、僕には真似できません。

実体験に基づいて、今後も僕らのことを選んでくれる企業様に良い結果を出していきたいと改めて思います。

この記事の監修

アクセルパートナーズ 代表取締役二宮圭吾

中小企業診断士
株式会社アクセルパートナーズ代表取締役 二宮圭吾

WEBマーケティング歴15年、リスティング・SEO・indeed等のWEBコンサルティング300社以上支援。
事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金等、補助金採択実績300件超。
中小企業診断士向けの120名以上が参加する有料勉強会主催。

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