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「中小企業診断士の仕事って一言で言うと何?」と聞かれた時の僕の回答

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「中小企業診断士の仕事って何ですか?」

なかなか難しい問いではありますが、5年間に色々考えた末にたどり着いた僕なりの回答は

利益剰余金を増やし続けるお手伝いをすること

と集約されました。(令和3年12月11日現在。今後変わるかもしれません)

この「利益剰余金」というのは死ぬほど重要なくせにBS PLの中で他のキャラと同じようにしれっとモブキャラのような顔をしています。

なのに、利益剰余金の相談をする相手は社内にも社外にも全然いないから難しいところです。

利益剰余金は、

・一過性のブームやまぐれだけでは高め続けることはできません。
・無理な拡大で売上高を高めていっても増やし続けることはできません。
・租税回避していては増やし続けることができません。

そして、これを伸ばし続けるためには、適切な計画を立て、適切に努力をし、適切に結果を出し、適切に法人税を支払わないといけません。

それを長期にわたってクライアントが達成できるようになるお手伝いをすることが中小企業診断士のお仕事なのかなあと思います。

そのための方法論や専門性は人それぞれですが、詰まるところ利益剰余金にたどり着きます。

自己資本比率だけであれば挑戦しなければ達成できますし、
黒字化であれば一時的にはさほど難しくないし、
売上高だけなら広告をぶん回せばなんとかなります。

事業承継だって、利益剰余金と自己資本比率が高く、キャッシュが残っていればそもそも問題は顕在化しないことが多いはずです。

利益剰余金を伸ばし続けるためには、会社は単年度の計画を達成するために売上高を追いつつ、中期的なビジョンに向かって努力し続けなければいけないし、無駄使い・経費の公私混同をせずに会社の成長を志向しなければいけません。

それだけ重要な指標なのに、社長はそれを伸ばす相談をする相手は社内にも外部にも全然いません。
だからこそ外部の経営コンサルタントはここに寄り添うことが重要なんだと思います。

決算書の利益剰余金に思いっきりマーカーつけて、毎年法人税を払いながら利益剰余金を増やしていくことを顧問先の社長と喜びあえると素晴らしいなあなんて思います。

中小企業診断士の仕事とは、
利益剰余金を増やし続けるお手伝いをすること

いかがでしょうか?(あくまで個人的な見解です。)

僕自身まだまだ経営者・コンサルタントとしては若輩者ですので、
「言うのは易し、行うのは難し」
ですが、日々精進していきたいと思います。

この記事の監修

アクセルパートナーズ 代表取締役二宮圭吾

中小企業診断士
株式会社アクセルパートナーズ代表取締役 二宮圭吾

WEBマーケティング歴15年、リスティング・SEO・indeed等のWEBコンサルティング300社以上支援。
事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金等、補助金採択実績300件超。
中小企業診断士向けの120名以上が参加する有料勉強会主催。

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