組織化して9ヶ月、どちらが幸福か振り返ってみた
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まず前提として幸福感は人によって違うので「僕の考え」になります。
その上で
僕は断然組織化した後の方が幸せ
です。
逆に言えばここに辿り着くまでに10年もかかってしまいました。
30代は一人の自由が心地良くて、このまま一人でいいかなあと思っていました。
一人でやっていれば全部僕の責任なのでサービスは平準化されますので、ある程度高いサービスを提供することができます。
社長が全部対応しているので満足度も高く信頼してくれます。
そんな順風満帆な経営が7年くらい続きました。
仕事が一定数超えてくるとどうしても単価が低いお客様のレスが遅くなったりし始めます。
リソースが空いていないので仕事を受注しても心から喜べなくなってきます。
また、新規顧客の獲得が難しくなっていきますので既存顧客を守ることに終始することになります。
「僕は営業しなくてもやっていけてる。
営業しなきゃいけない会社は大変だよね」
なんて思うと楽なのかもしれないですが、僕の価値観としてはそういうふうには考えられませんでした。
1ヶ月分フルに稼働して売上・年収がそこそこ到達した時点でゴールになってしまい、それ以上に自分の次元をあげることができなくなり、ある時から景色が日々変わらずに、気付きも薄れていきました。
新しいことにチャレンジしようにもリソースが空いていない中で、既存のお仕事は楽しく、喜んでもらえるから満たされてはいます。
ただ、未来の成長をイメージすることができなくなっていました。
人と一緒にやらないと自分の仕事を預けることができないので未来を見ることができないということに気づきました。
そこで、コミュニティを作ってみんなを巻き込もうとするのですがそれもうまくいきません。
やはり自分のビジョンの元で一つになるために給与・固定費を払い、努力しなければ組織を作ることはできないことに気づきました。
そんなことに気づき始めた起業10年目に素敵な方々と出会い、最初は個人事業主さんを誘い固定費をお支払いし、チームを作っていきました。
その上で事務所を借りたので、正規スタッフを雇用するハードルを下げることができました。
少しずつ人が増えると、そこからはもう躊躇はなくなりました。
働き盛り24~28歳くらいの正規の常勤スタッフ(正社員2名・アルバイト2名)を採用し、固定費を払う中小企業診断士も5名、テレワークスタッフ3名とどんどん増えていきます。
それにより断然仕事の成長スピードが高まり仕事の幅が広がっていきました。
独立は「独り立ち」と書きますが、「一人が好き」って人ってあまり多くはないと思うんです。
僕自身本当は仲間と何かを目指すのが大好きなんだけど、組織のデメリットを連ね、「会社が好きじゃない」「社長が好きじゃない」という悲しい声を聞くたびに組織化することにネガティブになってしまっていました。
やってみて思うことは、もちろん苦労もありますが、会社の成長スピードとサービスを提供することで満足してもらえる量が断然高まります。
そして、何より
「人と何かに打ち込むことが結局大好きなんだなあ」
ということに気づきました。
僕は
「何をするかよりも誰とするか」
ということを思い出すことができた気がします。
HUNTER×HUNTERのジンさんの言葉を借りると、
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「大切なものはほしいものより先にきた」
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「道草を楽しめ」
ということかなあと思います。
タッチで例えると
「南を甲子園に連れて行く」
ことってあまり意味ないと思うんです。
(本人新体操で全国行っちゃいましたし)
甲子園に行くまでの過程の仲間との出会いと成長がドラマであり、財産だと思うんです。
仕事はそんな子供じみたこと言っていられないのかもしれませんが、僕はずっと子供じみていたいなあと思います。
「甲子園にいく」
みたいな、
みんなが一致団結できる目標を掲げ、それについてきてもらえるように実力を高め、人格を整えていかないといけないなあと思います。
大変ですが、幸せです。
ある程度歳を重ねるとスタッフを雇い育てるのが難しい人も多いと思います。雇うのが難しい場合は、一人でやることばかりに拘らず、誰かと一緒にやるのも良いと思います。
努力すれば、今ならいろいろな選択肢を選ぶことはできるはずです。
同じような価値観を持つ方々の仲間を増やし、これからも組織を少しずつ拡大し、守っていきたいと思います。
この記事の監修
中小企業診断士
株式会社アクセルパートナーズ代表取締役 二宮圭吾
WEBマーケティング歴15年、リスティング・SEO・indeed等のWEBコンサルティング300社以上支援。
事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金等、補助金採択実績300件超。
中小企業診断士向けの120名以上が参加する有料勉強会主催。