新年に考える、仕事の成功確率を高める”経営とお祈り”について
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経営者は普通の正社員に比べてお祈りをしたり弦を担いだりする人は多いです。
なぜでしょうか?
正社員の方々はそういった経営者の頭の中を理解することで視野が広くなりますし、これから経営者になろうとか組織化しようとか、今組織がうまくいっていなくて悩んでる、といった人は色んな経営者さんの思考を見ることで何かの学びになるかもしれません。
ということで、僕の組織作りとお祈りについての考え方を少し書いてみようと思います。弊社HPからここに辿り着き、何かの参考になる人が一人でもいたら幸せです。
目次
お祈りについて5W1Hで整理
まずお祈りはどういうものなのか、5W1Hで整理してみたいと思います。
what(何):お祈りとは叶ってほしい願いが叶うようにお願いすること
How(どのように):目を閉じ頭を空っぽにして手を合わせる文化が多い
when(いつ):節目や、願い・悩みがある時
where(どこで):神社・お寺・墓前など
who(誰に):神様や先祖、天などの見えないサムシンググレートに対して
why (なぜ):〇〇
こうやって整理するとwhy(なぜ)が重要であり、人によってアンサーが違ったりします。
そして、こういった意見が分かれるwhy(なぜ)?が重要であることが多いです。
他のものは瑣末なことが多いです。
誰に祈るかは宗派によりますし、なんでもいいと思っています。
どこにいのりに行くかもさほど違いはないし、どのようなお作法で祈るかとかいつ行くのかとかもさほど変わりはなさそうです。
「なぜ祈るのか?」
「なぜこの願いを祈ったのか?」
という作業がとても大切かとまずは考えます。
なぜお祈りするのか
では、そもそもなぜ祈るのかというと。
・変わりたいけど、自分でできない。なんか勝手に好転しないかなあという怠惰な感情
・自分以外の健康や幸福といったことは自分ではどうしようもないけどそうあって欲しいと思うため
・日頃の幸せを感謝しに行くことで今後も幸せを願うため
・心を穏やかにするため
・祈ることで自分への決意を高めるため
・自分ではなんともできない苦難が立ちはだかっているため
などだったりすると思います。
このようになぜお祈りをするのかと考えることで、さまざまなことが見えてきます。
なぜ、「なぜお祈りするのか」を考えることが重要なのか
「なぜお祈りをするのか」といったことを考えることはなぜかについて考えます。
なぜならお祈りの中には良いお祈りと悪いお祈りが存在することを知り、現状の問題点ややるべきことの整理によってお祈りによる効果を最大限高めることに役立つからだと思います。
例えば、
「昇進しますように」
「年収が上がりますように」
という願いをしたとします。
たまたま人事や時代の流れがうまく作用し、運の良さで叶ったとします。
そうすると、分不相応に次のステージに行ってしまたことで逆に苦労したり取り返しのつかない挫折をしてしまうかもしれません。
運が作用したとしても、運をマーケティングしていないと再現性を持たせることができなくなってしまいます。
また、「なぜお祈りをするのか」を考えることで、自責・他責を考え、自分の努力で変えられるものと変えられないものを整理することに繋がります。
自分が直接変えられるもの | 自分が直接変えられないもの | |
重要 | 自分の成長・成功・幸福 | 他人の成長・成功・幸福 |
重要じゃない | 趣味・食べる物 など | 天気 |
「なぜお祈りするのか?」
という問いに前向きに向き合うと自分にとって大切な願いが見えてきます。
重要だけど自分が直接変えられないものがなんとかなってほしいからお祈りするんだ
と僕の場合は気づくことができました。
その上で、僕は祈る方が良いことと祈らない方が良いことを以下のように色分けしています。
・祈る方が良いこと→僕が手と口を出さない方が良い願い
・祈らない方が良いこと→自分が手と口と頭を動かすことで叶う願い
次はこちらについて掘り下げてみたいと思います。
祈る方が良いこととその理由
自分が直接変えられないけど重要な「他人の成長・成功・幸福」を祈った方が良いというのは具体的にどういうことであり、なぜそう考えるのかを書きたいと思います。
具体的にどういうものか?
1.お世話になっている人のビジネスがうまくき、想いが実現するように祈る
2.後輩や子供が成長・困難な壁を乗り越えることを祈る
3.不特定多数の人の成功や幸福を祈る
こういったことは自分の手や頭、口を動かしたとしてもなかなか叶えることはできません。
だからこそお祈りします。
ただ、僕も含めて人間は自分の幸せのために生きているので自分に返ってこない想いは長続きしません。
そこで、次に他人の成功や成長、幸せを願うことが自分に返ってくる理由という切り口で書きたいと思います。
他人のことをお祈りする方が自分にとっても良い理由
それでは
1.お世話になっている人のビジネスがうまくき、想いが実現するように祈る
2.後輩や子供が成長・困難な壁を乗り越えることを祈る
3.不特定多数の人の成功や幸福を祈る
テーマ別に理由を書きたいと思います。
1.お世話になっている人のビジネスがうまくき、想いが実現するように願うことが自分の幸福につながる理由
基本的に仕事は他人の幸福に貢献する総量とその希少性によって評価されます。
つまり、お世話になっている人を笑顔にしたり、その人の願いが叶っていることが大事になります。
だからこそ、その人の幸福は何であり、何を願っているかを知り、その人の願いが叶って欲しいと強く思うことは大切になります。
そして、その実現に対する貢献度によって自分自身のビジネス評価と価値が変わりますので
変えられるもの | お世話になっている人の成功のための努力 |
変えられないもの | お世話になっている人の成功 |
と定義づけることができ、この2つの達成によって叶うものが自分の年収アップになるはずです。
(本当にそうなっていない場合は頑張り方が違うか環境を変えたほうが良いです)
また、お世話になっている人や会社が必要としているものを考えることで、自分のやるべきことが明確になってきます。
例えば
「〇〇というスキルは年収が上がりやすいからやる」
と考えていると、それの価値がなくなった時に応用が効きませんが、
「今〇〇というスキルを伸ばすことで会社やお世話になっている人の成長に貢献できる」
と考えることで、相手のニーズ理解や組織のボトルネック解決能力を理解することができ会社からも信頼され責任あるポストを任せやすくなります。
自分のためのスキル向上努力なのか
他人のために行うことで自分の成長につながるスキル向上努力なのか
は見る人が見ればすぐにわかります。
他人の成功を本気で願うことで色々なことが見えてきます。
2.後輩や子供が成長・困難な壁を乗り越えることを願うことが自分の幸福につながる理由
次は後輩や子供といった自分が見守るべき存在について考えます。
これは特に重要です。
なぜなら、基本的に彼ら彼女らの教育の目的は手離れだからであり、自分の関与を徐々に減らし自分たちで考えて行動することによって成長・成功し幸福を感じるからです。
つまり、自分が良かれと思って手伝ったり考えて口を出すことで学びが阻害されて逆に努力分がマイナスに作用してしまいます。
共通の価値観や考え方、頑張り方を適切に伝え、その人その人にあった適切な目標と課題設定に時間をかけた上で、自分で考え自分で成功体験を獲得することで大きく成長するのに、つい熱心に頑張って教えようとしてしまいます。
また、体調を崩したり弱音を吐いたり影で泣いてたりといったことを知ると手伝ってそれを取り上げてしまい結果的に弱くなってしまったりします。
(もちろん後遺症として残るような心身の傷はダメですが、それらはどちらかというと心理的安全性の欠如によって起こります。こういったことは任せ過ぎたことで起こるのではなく、高すぎる目標やプレッシャー、説教など、関与しすぎることで起こります。)
彼ら彼女らの成長を本気で願いつつ、時には何もしないで見守ることで困難を乗り越える力を育みますが、つい考えて口や手を動かしたくなってしまうからこそ心を空っぽにして口と手を封じてお祈りをすることが重要になります。
彼ら彼女らが自分たちで頑張ってる時間に自分は違うことを頑張ることで組織は前に進み、
さらに彼ら彼女らが成長することで管理職として評価されたり感謝されたり、良い仕事ができるようになります。
これは子供でも同じで、子供たちが成功体験を作りつつ、親は自分の時間に集中することができ、その背中を見て子供は育ち、さらに子供の成長と自分の時間確保によって自分が幸せになることができます。
3.不特定多数の人の成功や幸福を祈ることが自分の幸福に繋がる理由
1や2は直接関わる”前の人”と”後ろの人”の幸福でした。
これらはまだイメージつきやすいですが、不特定多数の人の幸福を祈ることを自分の幸せにつなげる思考はちょっと難易度が高いです。
僕の考える理由は
不特定多数の人の成功や幸福を祈ることで、マーケティング思考が身につき、自分の目標が引き上がるため、最終的に自分の幸福につながる
です。
他人の幸福について考えられない人は良いサービスを開発したり提供することはできません。
なぜならどういう時に幸福を感じるのか、今どういったサービスのニーズがあるのか、何を提供すれば評価されるのか、といった他人軸の考え方をすることができないため、どうしてもプロダクトアウトな押し付け型の考えになってしまいます。
逆に赤の他人の幸福について考えることにより赤の他人からの評価や共感を得ることができ、赤の他人がお金を払ってくれます。
また、昨今空前の人手不足ですが、リクルーティングは求職者の幸せに寄り添うことで効果が引き上がります。求職者さんの不安・不満を理解することで良い求人票が書けるようになります。
ということは不特定多数の人、全ての人類でなくても良いですが会ったことない人の成長・成功・幸福を願い、祈ることで自分の次元が引き上がり新しいことに気づき、自分の成長・成功・幸福に繋がることになります。
この総量が大きい人が器が大きい人なのかなって最近思います。
祈らない方がいいこととその理由
それでは最後に、祈らない方がいいこととその理由について書きたいと思います。
祈らない方がいいこと
祈らない方がいいことは基本的に自分の努力で変えられるもの全般です。
もちろん運要素が作用することもありますが、願いは目標化し、todoに落とし込んで祈らないで良いようにすることができるものは全て祈らない方が良いです。
なぜ祈らない方が良いのか
それらは祈ることで他責化してしまい運に頼ってしまい、自然に受け身になってしまうためです。
また、再現性と到達までの道筋がよくわからなくなってしまいます。
例えば、売上1億円達成という願いがあったとして祈ると思考停止します。
売上1億円を1ヶ月の売上900万円と分解し、既存の売上見込み600万円とすると追加で300万円必要になります。
それを
スポット売上:150万円1社=150万円
ストック売上:5万円×30社=150万円
合計:300万円
と分解し、それをtodoに落とし込めばお祈りする必要はなくなります。
全て努力でできる行動計画、todoに落とし込むことが重要ですが祈ることでtodoへの落とし込みを阻害してしまいます。
もっと言うと、
”売上達成のために必要なのは社員の努力と成長”
になるので、
祈るべきことは
”社員の成長”
と気づくことができます。
何気ない神様へのお祈りも一つ一つの思考が会社の進む方角やスピードを変えるのではないかと思います。
今年も社員の成長や多くのお客様への貢献に繋がる努力やお祈りをしたいと思います。
webマーケティングのプロフェッショナル
アクセルパートナーズ代表取締役
この記事の監修
中小企業診断士
株式会社アクセルパートナーズ代表取締役 二宮圭吾
Webマーケティング歴15年、リスティング・SEO・indeed等のWebコンサルティング300社以上支援。
事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金等、補助金採択実績300件超。
中小企業診断士向けの120名以上が参加する有料勉強会主催。