検索広告のインプレッションシェアとは?インプレッション損失率との違いや重要性と改善方法を解説
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インターネット広告において、広告がどの程度表示されたかを示す指標である「インプレッションシェア」。
この指標は、広告主が広告を出稿した媒体での広告表示回数の割合を示すため、広告戦略の評価や改善に重要な役割を果たします。
一方、似たような指標として「インプレッションシェア損失率」もあり、その違いについて疑問を持たれる方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、インプレッションシェアとは何か、計算方法や重要性、向上させる方法。インプレッションシェア損失率との違いについて詳しく解説していきます。
目次
インプレッションシェアとは?
インプレッションシェアとは、ある広告が表示される回数(インプレッション数)のうち、実際に広告が表示された割合を示す指標です。
インプレッションシェアは下記のように算出します。
インプレッションシェアの算出方法
インプレッションシェア(%)=広告が実際に表示された回数÷広告が表示可能だった回数×100
例えば、配信期間が1週間で、1日あたり10,000回広告が表示される場合、配信期間内の総インプレッション数は70,000回となります。そのうち、実際に広告が表示された回数が50,000回だった場合、50,000÷70,000×100=71.4%
となります。
インプレッション損失率とは?
インプレッション損失率とは、広告を表示する機会があったにも関わらず、実際には広告が表示されなかった割合のことを指します。
インプレッション損失率の算出方法
インプレッション損失率は、以下のように算出します。
・表示される可能性があった回数1,000回
・実際に広告が表示された回数:800回
インプレッション損失率=(1,000-800)÷1,000×100=20%
上記の例では、広告を表示する機会があった1,000回のうち、実際に広告が表示されたのは800回でした。そのため、インプレッション損失率は20%となります。つまり、インプレッション損失率が高ければ高いほど広告の表示機会を損失していると判断できます。
インプレッションシェアとインプレッションシェア損失率の違い
ここまでをまとめると、インプレッションシェアとインプレッションシェア損失率の違いは下記のようになります。
・インプレッションシェア:広告を表示させることができた割合
・インプレッションシェア損失率:広告を表示させることができなかった割合
インプレッションシェアの重要性
インプレッションシェアは、広告戦略の評価や改善に重要な役割を果たします。具体的には、以下のような点が挙げられます。
①広告の露出度を把握することができる
インプレッションシェアは、広告が表示される機会のうち、どの程度の割合で広告表示されたかを示す指標です。そのため、広告の露出度を把握することができます。広告が表示されない期間があった場合、インプレッションシェアが低下するため、広告が表示されていない原因を把握し、改善することができます。
②広告の効果を評価できる
インプレッションシェアは、広告の効果を評価する際に、重要な指標の一つとなります。
検索広告の上部のインプレッションシェア・最上部インプレッションシェアとの違い
インプレッションシェアには、上部と最上部という2つの指標があります。
上部は、だいたい検索結果ページの上から3番目までの広告の表示領域を指し、最上部は、検索結果ページの一番上の広告の表示領域を指しているという認識でOKです。
少し複雑ですが、それぞれの指標は下記の数式で算出されます。
検索広告の上部のインプレッションシェアの数式
・検索広告のページ上部インプレッション シェア = 検索結果ページの上部インプレッション数 ÷ ページ上部インプレッションの推定数
最上部インプレッションシェアの数式
・検索広告のページ最上部インプレッション シェア = 検索結果ページの最上部インプレッション数 ÷ ページ上部インプレッションの推定数
ページ上部のインプレッションシェアが分母にきている点が間違いやすいポイントですので、しっかりと押さえておきましょう。
検索広告は必ず最上位に表示され続ける必要はありませんし、最上位に表示されることによるデメリットもあります。その中でも、他社との競争において、広告がクリックされやすい場所に表示されることは、非常に重要です。そこで、最後に、インプレッションシェアを改善する方法について解説していきます。
インプレッションシェアの改善方法
インプレッションシェアを改善するためには、以下のような戦略を取ることが効果的です。
①広告の品質を向上させる
広告の品質を向上させることで、クリック率やコンバージョン率を上げることができます。その結果、広告の表示回数が増え、インプレッション損失率を下げることができます。広告を測る指標として、品質スコアを使うといいでしょう。
②予算を引き上げる
予算が少ないことが原因で広告のインプレッションシェアが落ちることがあります。費用対効果に応じてではありますが、結果が出ている場合は、予算を引き上げることでインプレッションシェアを改善することができるでしょう。
③広告表示時間帯の最適化
広告を表示する時間帯を最適化することで、広告が表示される機会を増やすことができます。また、時間帯によってはクリック率が上がることがあるため、広告の最適な表示時間帯を見つけることが重要です。
まとめ
インプレッションシェア、インプレッション損失率を意識して広告を配信することは、運用者にとって非常に大切です。正確なターゲットや品質スコアの向上、広告表示時間帯の最適化など、改善に向けた戦略を立てることが重要です。
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この記事の監修
中小企業診断士
株式会社アクセルパートナーズ代表取締役 二宮圭吾
WEBマーケティング歴15年、リスティング・SEO・indeed等のWEBコンサルティング300社以上支援。
運用型広告の知見と経営者として自社の採用に携わっている経験を元に様々な業種の採用改善に携わる。