Facebook、Instagram広告の重要指標「フリークエンシー」とは?
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Facebook・Instagram広告(以下、便宜的にInstagram広告と表記します)を運用するフリークエンシーという指標をご存知ですか?
今回は、Instagram広告を運用する上で重要な指標の一つであるフリークエンシーについてご紹介します。
目次
フリークエンシーとは?
フリークエンシーは直訳すると「頻度」ですが、Facebookは下記のように説明しています。
”各利用者に対する広告の平均表示回数です”
”一人が何回広告を見たかを推定した指標です”
(参考:フリークエンシー)
一人の人間の広告を見た回数がフリークエンシーとして表示されます。
それでは、このフリークエンシーは何を元に算出されているのでしょうか。
フリークエンシーの算出方法
フリークエンシーは、下記の計算を元に算出されています。
インプレッション(表示回数)÷リーチ(広告を最低1回見た人の数)=フリークエンシー
例えば、インプレッションが1,000、リーチが500だった場合、
1,000÷500=2.0
で、フリークエンシーは2.0となります。
フリークエンシーが重要な指標の一つである理由
このフリークエンシーが重要な指標の一つと言われている理由は、Instagram広告の運用と大きく関係しているからです。
この点について、Facebookが行った調査で、下記のことがわかっています。
”フリークエンシーが不十分なキャンペーンは、*ブランドリフトが大幅に損なわれる結果となりました。
広告想起はフリークエンシー上限が週1回を超えると伸びが大幅に鈍りましたが、購買意向の伸びはフリークエンシー上限が週1.5回に近づくまで勢いが衰えませんでした。購買意向のような態度変容には、それだけ高いフリークエンシーが必要だという仮説を裏付ける結果となりました。”
(参考:効果的なフリークエンシーでキャンペーンを最大化)
*ブランドリフト=ブランドの認知度(のようなもの)
このように、フリークエンシーの増加はブランドの認知拡大や、購買意欲の増幅と関係しています。
ただ、Facebookは下記のようにも説明しています。
(参考:フリークエンシー)
このように、フリークエンシーの増加は広告効果の向上につながりやすいですが、その数値は高すぎてもよくないようです。
テレビCMで考えてみるとわかりやすいと思います。
初めてみるCMは興味深く見ますが、何回もそのCMを見るうちに徐々に興味が薄れていくのは経験的におわかりいただけるのではないでしょうか。
これと同じことが、Instagram広告においても起こるのだと考えられます。
まとめますと、フリークエンシーは大きすぎても少なすぎても良くないということがいえます。
そのため、
・ブランドの認知拡大なのか、商品の購入なのかなど広告の目的を明確にすること。
・CPAやCVRなどの指標の推移とフリークエンシーの変化を確認すること。
この2点に取り組み、PDCAを回して、その広告にとって最適なフリークエンシーを見つけることが重要かと思います。
最適なフリークエンシーがわかったら、その数値を維持する必要があります。
次は、フリークエンシーのコントロール方法についてご紹介します。
フリークエンシーのコントロール方法
フリークエンシーのコントロール方法は、フリークエンシーの計算式から考えるとわかりやすくなります。
今回は、広告に使う予算を変えられない場合で考えてみましょう。
フリークエンシーを下げる
上記計算式の割る数である、リーチを増やす必要があります。
リーチを増やすためには、ターゲティングを拡張するという方法が挙げられます。
エリアや年齢を広げたり、詳細ターゲットの設定を増やすなどしてみましょう。
ただ、ターゲットを拡張する際には、ターゲットとなるユーザーの属性を外さないようにする点に注意が必要です。
その意味では、詳細ターゲットを最初から細かく設定しすぎないのも一つの手かもしれません。
フリークエンシーを増やす
フリークエンシーを増やしたい場合は、割られる数であるインプレッション数を増やす必要があります。
予算は変えられないという前提があるので、予算を増額する以外の方法ですと、広告の品質を上げるという方法が効果的です。
広告の品質を上げるためには、バナー画像や広告文、LPとターゲットユーザーとの関連性を高めることが有効であると言われています。
ターゲットユーザーが知りたい情報が掲載されているか見直してみましょう。
他にも、フリークエンシーを調整する方法はありますが、今回は一例ずつあげました。
それでは最後に、フリークエンシーの確認方法をご紹介します。
フリークエンシーの確認方法
①管理画面の右上にある「列:カスタム」をクリック
②フリークエンシーにチェックを入れ、実行をクリック。
これでフリークエンシーを確認できるようになります。
〈まとめ〉
・フリークエンシーの増加はブランドの認知拡大や、購買意欲の増幅と関係していることがわかっている。
・しかし、フリークエンシーは高すぎてもよくないこともわかっている。
→・ブランドの認知拡大なのか、商品の購入なのかなど広告の目的を明確にすること。
・CPAやCVRなどの指標の推移とフリークエンシーの変化を確認すること。
この2点に取り組み、PDCAを回して、その広告にとって最適なフリークエンシーを見つけることが重要
これは商材によるので一概にはいえませんが、最適なフリークエンシーがいくつかを把握して広告を運用するためにも、Instagram広告を始める際には中長期での広告運用を計画してみてはいかがでしょうか。
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この記事の監修
中小企業診断士
株式会社アクセルパートナーズ代表取締役 二宮圭吾
WEBマーケティング歴15年、リスティング・SEO・indeed等のWEBコンサルティング300社以上支援。
運用型広告の知見と経営者として自社の採用に携わっている経験を元に様々な業種の採用改善に携わる。