EFOとは?重要ポイントと事例をサクっと解説
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Webサイトやエントリーフォームの閲覧数は増えているものの、なかなか購入や問い合わせの件数(コンバージョン)が増えないと悩む企業は少なくありません。
本投稿では、ユーザーの離脱が多いエントリーフォームの最適化で、資料請求や会員登録を増やす「EFO」のポイントと事例について解説いたします。
目次
EFOとは
概要
EFOとは、Entry Form Optimizationの略称でエントリーフォームの最適化を意味する言葉です。
なお、エントリーフォームは、Webサイトでユーザーに情報を入力してもらい、送信や登録などのアクションを起こしてもらうページのことを指します。
エントリーフォームには具体的に以下のようなものがあります。
・お問い合わせ
・資料請求
・セミナー申し込み
・メルマガ登録
・会員登録 等
Web広告・SNS広告等でエントリーフォームに集客したユーザーは、全員が全ての項目を入力し、自社に有利なアクションを起こしてくれるとは限りません。ほとんどのユーザーが入力の途中で面倒になったり、気が変わったりして離脱してしまうのが当たり前で、エントリーフォームの離脱率は一般的に60%〜70%と言われています。
EFOの重要性
Webマーケティングにおける成果は、リードと呼ばれる見込み顧客や売上の獲得です。EFOで入力完了率を1%上げることはWebサイト経由でのリード(見込み顧客)獲得率や売上獲得率を1%上げることに他なりません。
例えば、Web広告やSNS広告に多額のコストをかけた結果、Webサイトに1,000人集客でき、そのうち10人が資料ダウンロードページへ進んでくれたとします。ここでフォームの離脱率が70%であれば、10人中3人しかリード(見込み顧客)を獲得できないことになります。
しかし、EFOによって離脱率を40%に下げることができれば、10人中6人のリード(見込み顧客)が獲得できたことになります。これは集客を2倍にするのと同じ効果です。
EFOのメリット
簡単にできる・コストをかけずにできる
重要性や実施による効果が高いEFOですが、簡単にできる・コストをかけずにできるという利点もあります。
EFOは平たく言えばエントリーフォームの仕様を検討し、改善していくだけなので、一般的なマーケティング施策のように多額のプロモーションコストが必要ありません。また、この後に詳しく解説する通り、いくつかの改善はすぐにでも行うことができます。
リード(見込み顧客)・売上の獲得というWebマーケティングの成果を2倍にすることにフォーカスすれば、集客数を増やすより、EFOでエントリーフォームの完了率を上げる方が費用的にも時間(Webマーケティング施策にかける時間・効果が現れるまでの時間)的にもパフォーマンスに優れる場合が多いです。
EFOのポイントや具体例
入力項目を精査する(まとめる・減らす)
資料請求や会員登録を行わせるとき、企業側としては大量の質問をして、なるべく細かなユーザーの情報を収集したいと思うはずです。
しかし、ユーザーからすれば、エントリーフォームの目的と照らし合わせて、無関係と思われる項目が多いと不審感を感じる場合があります。また、項目が多くなればなるほど、入力するのが面倒になり、離脱につながりやすくなります。
獲得したい情報数とユーザーの入力の利便性を損なわない数のちょうど中間を目指すべく、入力項目は精査して、まとめるか減らすようにしましょう。
改善前のエントリーフォームの例
改善後のエントリーフォームの例
※ユーザーの入力負荷を考慮し「新規事業」は省略
必須項目は最小限にする
入力項目の中でもユーザーに必須で入力していただかないとエントリーフォームの目的が達成できない項目(必須項目)があります。例えば、メルマガ登録フォームにおけるメールアドレスなどです。
「*」印や必 須のようなラベルをつけておき、ユーザーに必須入力であることを知らせる場合が多いです。
必須項目をゼロにすることは難しいですが、配置を最小限に留めることで、ユーザーの離脱を防止する効果が期待できます。
例えば、資料請求はしたいものの電話がかかってくるのは嫌というユーザーも少なくありません。この場合、メールアドレスの入力を必須項目にして連絡先の情報は確保しつつ電話番号の入力を任意にすればユーザーの入力負荷を軽減することも可能です。
ユーザーの入力の手間を省く
回答をあらかじめ用意することで、キーボードで入力する手間を省くことができます。
具体的には、以下を上手く使います
①ラジオボタン:1つのみ選択可
選択肢内で複数該当することがあり得ない場合かつ選択肢が比較的少ない場合には、「①ラジオボタン」を使用します。1つの選択肢のみ選択可能なためユーザーの入力ミスを防ぐことが可能です。エントリーフォーム内でラジオボタンが使われるケースが多いものとして、上図の従業員数以外に性別などがあります。
②チェックボックス:複数選択可
選択肢内で複数該当することがある場合かつ選択肢が比較的少ない場合には、「②チェックボックス」を使用します。選択肢全体が一見できる利点があります。これにより、ユーザーが入力ミス・入力漏れに気づきやすいことや選択肢を俯瞰する中で何を入力すべきなのか質問の意図を把握する助けになります。一方で、選択肢が多くある場合には、エントリーフォームが間延びして見た目を損ねてしまう欠点があります。エントリーフォームの理想は、寝ぼけた状態でも入力ができることです。間伸びしたエントリーフォームを見て、入力項目数が多いようにユーザーが錯覚すると、入力を手間に感じ、離脱に繋がる場合があります。選択肢の数が多い場合、後述する③セレクトボックス(コンボボックス)にしてあげた方が、良い場合もあります。
③セレクトボックス(コンボボックス):プルダウンから1つを選択
選択肢が多い場合には、「③セレクトボックス(コンボボックス)」を使用します。選択肢全体が一見できない欠点を持つ代わりにエントリーフォームが間伸びしない利点を持ちます。(利点と欠点がチェックボックスと反対の関係になります。)
①ラジオボタンと③セレクトボックス(コンボボックス)の使い分けの基準としては、選択肢が5つ未満であれば①ラジオボタンが良いでしょう。それ以上になるなら③セレクトボックス(コンボボックス)の使用を推奨します。
また、選択肢が多数ある中で複数の選択をユーザーに迫る場合、同じ選択肢を持つ③セレクトボックス(コンボックス)を複数配置する応用も可能です。複数選択は配置したセレクトボックス(コンボボックス)の数までに限られますが、エントリーフォームを間伸びさせずに複数選択を求めることが可能になります。(この時、配置したセレクトボックス間で重複のエラーチェックをかけてあげるとユーザーの入力ストレスを軽減でき、親切なエントリーフォームになるかと思います。)
テキストエリアには記入例を表示する
ユーザーが何を、どうやって書こう?と迷う時間を削減するために記入例を入れておくのも有効です。
下図では、placeholder(プレースホルダー)という、フォームの入力欄に記述されるべきテキストのヒントを予め表示しています。
その他(実装するには高いレベルのスキルが要求される内容)
実装に要求されるスキルレベルが高くなりますが、よりユーザーの入力の利便性を高める施策として以下のような内容もあります。
・エラー表示(未入力チェック、半角・全角のチェック 等)
・リアルタイムバリデーション(リアルタイムアラート)の実装
※エラーチェックの結果をリアルタイムでチェックする機能
・入力項目をフォーカスした際に表示される吹き出しの説明(ツールチップ)表示
・補足説明(モーダルウィンドウの表示)
・入力補助・自動入力(郵便番号の入力から住所を町名まで自動入力する 等)
・半角・全角の自動変換
まとめ
本投稿では、EFOについて解説しました。すぐに実践できる内容がたくさんあったかと思いますが、重要なのは改善を繰り返し行うことです。フォームの最適化は一回で完了するものではありません。①目標・目的を設定・計画立案→②実装→③目標に対して効果の検証(コンバージョン率がどのくらい上がったか?等)→④検証結果を受け、対策や更なる改善策を検討、以上①〜④までを繰り返し行うことで離脱率が低いエントリーフォームにすることができます。
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この記事の監修
中小企業診断士
株式会社アクセルパートナーズ代表取締役 二宮圭吾
WEBマーケティング歴15年、リスティング・SEO・indeed等のWEBコンサルティング300社以上支援。
運用型広告の知見と経営者として自社の採用に携わっている経験を元に様々な業種の採用改善に携わる。