【初心者向け】リスティング広告のメインキーワード選定

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1.リスティング広告のメインキーワードとは?

ユーザーのニーズを表すような一般的な名詞など、ターゲットユーザーの検索の中心となるキーワードの事です。
例えば「注文住宅  愛知」というの二つ以上の掛け合わせた登録キーワードの場合、先頭の「注文住宅」を指します。

2.メインキーワードの選び方

私がメインキーワードを考えるときのやり方をご紹介します。

a.クライアントのHP、LPにあるメインワードになり得るものを探す

キーワードを考えるとき、私が最初にやっているのはクライアントのHP(ホームページ)やLP(ランディングページ)を入念にチェックすることです。
・何を販売したいのか?
・ターゲットはどのような人か?顧客となる人のイメージは?
・クライアントの強みは?競合との差別化を図れるところはあるか?
などです。
その上でまずはHPやLPからメインキーワードを選定します。

b.ターゲットユーザーの思考を想像してみる

例えば、注文住宅を販売したいクライアントのリスティング広告を行う場合、販売したいものは「注文住宅」だと言うことは明白です。
しかし、ターゲットユーザーは必ずしも「注文住宅」というキーワードを検索するとは限りません。
では、ターゲットユーザーはどんな言葉で検索するでしょうか?
新築で家を建てたい、もしくは探しているユーザーなら
「新築」「新築一戸建て」「一戸建て」「新築住宅」「家づくり」

何らかの条件つきで家を探しているユーザーなら
「1000万の家」「平屋」「3階建ての家」「高気密高断熱住宅」
など様々な言葉で検索すると想像できます。

c.類義語などがないか検索する

選定したメインキーワードに類義語、言い換え語、同意語、関連語がないか検索してみましょう。
類義語辞書などを使うと便利です。

例えば、「一戸建て」の類義語には「戸建て」「戸建」「戸建て住宅」などがあります。
このようにしてメインキーワードの単語のバリエーションを増やしていきます。

 

d.「表記ゆれ」や「打ち間違い」のキーワードも忘れずに押さえよう

「表記ゆれ」とはある言語の文字表記において、ある単語が2通り以上の書き方をされることにより、表記にばらつきが生じることを指します。
もし他に表記ゆれや打ち間違いキーワードを登録している競合他社がいなければ
ユーザーにクライアントの広告だけをアピールすることができ、コンバージョンに繋がる可能性も高まります。

表記ゆれの種類は下記のようなものがあります。

・文字変換による表記ゆれ

例)「引っ越し」「引越し」「引越」「ひっこし」

・文字変換による表記ゆれ

例)「いぬ」「イヌ」「犬」
「9月」「九月」

・漢字による表記ゆれ

例)「匂い」「臭い」などの漢字変換によるもの
「斉藤」「斎藤」「齋藤」など人名・地名などの固有名詞

・外来語における表記ゆれ

例)「ユーザー」「ユーザ」
「バイオリン」「ヴァイオリン」
表記ゆれのキーワードは、競合もさほど多くない傾向にあるキーワードの一つですので、是非忘れずに登録しておきましょう。
特にブランドネーム社名の表記ゆれ、誤変換などで検索される場合、コンバージョンになる可能性が極めて高いユーザーであるため、是非とも押さえておきたいキーワードの一つです。

例)株式会社リスティング社という社名の場合「リスティング」「りすてぃんぐ」「listing」「lisuting」「Risting」などなど多岐にわたります。
打ち間違いキーワードも検索数は決して少なくはありません。

3.入札単価設定について

これらのメインキーワードと掛け合わせて、複合キーワードも作っていくことになるのですが、この話はまた別の回でお話ししようと思います。
メインワード自体も単独キーワードとして登録します。その際に入札単価というものを設定します。
入札単価とは1クリックに対してここまでなら支払える金額のことです。
一律で設定することもできますが、ここでは個別に設定する場合とします。

a.初期設定の段階

例えば、先ほど出てきた「注文住宅」「新築」「新築一戸建て」「一戸建て」「新築住宅」「家づくり」
「1000万の家」「平屋」「3階建ての家」「高気密高断熱住宅」のメインキーワード
①「注文住宅」「新築」「新築一戸建て」「新築住宅」
②「1000万の家」「平屋」「3階建ての家」「高気密高断熱住宅」
③「一戸建て」
④「家づくり」
の④→①順で高く設定します。
①新築で家を建てたいと思われるユーザーの検索なのでドンピシャ
②「1000万の家」「平屋」「3階建ての家」「高気密高断熱住宅」は具体的なキーワードで探しているので家を建てたいという意識が高く、広告にこのようなワードを含めた場合、クリック率は高くなると思われます。
③「一戸建て」は中古で探しているユーザーもいるでしょうからやや入札単価を下げます。
④「家づくり」はなんとなくふわっとしたイメージなのでやや入札単価を下げます。

b.アカウント運用後

しばらくアカウントを運用したら、実際にターゲットユーザーがどのようなキーワードで検索しているのかを確認します。
コンバージョンを獲得しているキーワードは優良なキーワードですので、平均クリック単価などを参考に入札価格を上げます。
この時、注意したいのがコンバージョン単価(費用/コンバージョン数)です。
コンバージョンを獲得しているキーワードでもコンバージョン単価があまりに高いものは優良とは言えません。
費用対効果を考え、費用、クリック率、コンバージョン単価などの指標を参考に入札単価を管理していきます。
また、長期で運用する場合は調べる期間を変えたりもして考察することも必要です。

c.自導入札について

その後、ある程度コンバージョンが出てきたタイミングで自動入札に設定を切り替えて機械学習を進めていくことが多いです。
入札設定についてはまた別のコラムで書きたいと思います。

4.まとめ

今回は私なりのメインキーワードの選び方をご紹介しました。
やり方は人それぞれ違ってくると思います。
しかし、運用後に足りないキーワードを補填したり、実際にコンバージョンになるキーワードを確認したりと、その繰り返しこそがキーワードの最適化への道のりです。
ですので、初期設定の段階ではあまり悩まずに進めることも必要かと思います。

最後に、話は少しそれてしましますが
メインキーワード単体で登録する場合、ビッグワードであることが多いので予算をたくさん消費してしまう可能性も高いキーワードになります。
無駄な予算消費を抑えるためには除外キーワードもしっかりと設定することも重要だということも併せて覚えておきましょう。

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この記事の監修

アクセルパートナーズ 代表取締役二宮圭吾

中小企業診断士
株式会社アクセルパートナーズ代表取締役 二宮圭吾

WEBマーケティング歴15年、リスティング・SEO・indeed等のWEBコンサルティング300社以上支援。
運用型広告の知見と経営者として自社の採用に携わっている経験を元に様々な業種の採用改善に携わる。

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