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労働生産性ってなに?付加価値をうみだすための業種別の取り組み

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付加価値額」のうち、どれだけ労働者に分配しているかをあらわしています。 中小企業の労働分配率は、大企業にくらべて、長年にわたり高止まりしています。 つまり、付加価値額のうち、労働者に分配している割合が高いため、営業利益として残る割合が低いのです。 しかし、今後企業が成長していくためには、前向きな投資活動をするための収益を稼ぐことが必要になります。 収益をあげて、賃金引上げなどに対応するには、付加価値自体を増やすことが必須です。 そこで、付加価値と労働生産性についてみていきます。  

1.付加価値額と労働生産性

付加価値額と労働生産性の算出方法を確認します。

■「付加価値額」

「①従業員数」×「②従業員一人当たり付加価値額(労働生産性) 付加価値額を増加するには、「①従業員数」を増やすことでも可能です。しかし、人口減少がすすむうえでは難しいため、「②従業員一人当たり付加価値額」の増大を目指したいです。  

■「労働生産性」

「③付加価値額」÷「④従業員数」 労働生産性を向上させるには、「④従業員数」を減らすことでも可能です。しかし、「④従業員数」を減らすことは、「③付加価値額」を増加させることにつながりません。従業員が付加価値をうみだすからです。 ③付加価値額」を増加させて、「労働生産性」を向上させることが重要となります。  

2.業種別の取り組み

「付加価値額」を増加させるために、製品やサービスなどを他社と差別化することに力を入れて、成果を上げている企業があります。 業種別、労働生産性の上昇幅が大きい順に、取組み内容を確認します。

1)製造業

① その他 ② 付帯製品・サービスの開発 ③ 特定顧客向けの製品・サービスの開発 ④ 製品・サービスの高機能化 ⑤ AI・IoT技術の導入・活用 ※[①その他]の内訳…「技術者による営業の兼任」「ハラル認証取得」「製造工程における環境負担低減」など独自の取組みが多い  

2)卸売業

① 製品・サービスの高機能化 ② 広告・プロモーション強化 ③ 新規出店・事業所開設 ④ 新規設備投資・更新投資の強化 ⑤ 特定顧客向けの製品・サービスの開発  

3)小売業

① 用途・デザイン・操作性で差別化された製品の開発 ② 特定顧客向けの製品・サービスの開発 ③ 類似のない新商品・サービスの開発 ④ 営業・販売・サービス体制の増強 ⑤ 取扱製品・サービスの多様性  

4)サービス業

① 用途・デザイン・操作性で差別化された製品の開発 ② 特定地域向けの製品・サービスの開発(ローカライズ) ③ 特定顧客向けの製品・サービスの開発 ④ 付帯製品・サービスの開発 ⑤ 広告・プロモーション強化 業種ごとに、それぞれに見合った差別化への取組みをおこなうことで、単価の上昇や、数量の増加につながっているという結果が出ています。 「2020年版中小企業白書」に、より具体的な内容が載っています。参考にして下さいね。 「2020年版中小企業白書」[PDF形式:12,099KB]はこちら  

3.まとめ

労働生産性の上昇のためには、新製品や新サービスの開発に取り組んでいる企業が多いことがわかりました。 一方で、「短納期といった強みを際立たせる取組み」や「本来の製品やサービスに加えて、付属的なサービスを提供する取組み」などを行うことで、差別化新たな付加価値を生みだしている企業もあります。 上記の「2020年版中小企業白書」 [Ⅱ-59] [Ⅱ-60]ページの参考事例をご参照ください。 従業員を維持・増加させて、付加価値をあげていきましょう。    ]]>

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この記事の監修

アクセルパートナーズ 代表取締役二宮圭吾

中小企業診断士
株式会社アクセルパートナーズ代表取締役 二宮圭吾

WEBマーケティング歴15年、リスティング・SEO・indeed等のWEBコンサルティング300社以上支援。
事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金等、補助金採択実績300件超。
中小企業診断士向けの120名以上が参加する有料勉強会主催。

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