【飲食店の実例付き】効果の出る求人原稿を書くコツをご紹介!
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今の時代、経営者の方、店長さん、採用担当者の方が、自身で求人の原稿を書くことは珍しいことではなくなってきました。
なぜなら、企業がIndeedやSNSを利用し、ネット上で無料で求人をすることが可能になったからです。
また、有料の求人広告でも、版元・代理店にお願いをして頼むのではなく、原稿を自社で書く代わりに低コストに求人が打てるというプランがある場合もあります。
「engage」や「ジョブオプLite」などの無料で作れる求人オウンドメディアも台頭してきました。
一方で、誰でも求人原稿を作る時代になったということは、それだけ世に求人が溢れているということになります。
今回は他社の求人広告と差をつけて、自社が選ばれるための原稿作成方法をご紹介します。
ぜひ自社の求人に活かし、良い人を採用しましょう!
目次
求人原稿の失敗パターン
求人原稿にはやってはいけないタブーというものが4つ存在します。
はじめにそれらをご紹介いたします。
まだ求人原稿を作成したことがない方はこれらに注意し、すでに求人原稿を作った経験がある方は自分がこれらをやってしまっていないかチェックしてみてください。
①情報が煩雑に詰め込まれすぎている
求職者は、原稿に文章が詰め込まれすぎてたり、求人情報が整理されていなかったりすると、パッと見て「なんとなく」読むのをやめてしまいます。
必要な情報を整理して書くことを心がけましょう。
②情報が少なすぎる
今の時代、給与よりも「働き方」が重視されています。お金よりも、勤務日数、勤務する時間帯、職場の雰囲気に重きを置いて仕事探しをする人が多いということです。
僕の周りには「飲食店に応募する前に実際に店舗に行ってみた」という人もいました。
それだけ求職者は職場や勤務条件の情報を欲しがっています。
最低限の情報だけでなく、具体例やより詳しい情報を書いて、求職者が安心して応募できる状況を作りましょう。
③ターゲットが不明確
誰に向けて書いているのかを明確にしておかないと誰にも刺さらない原稿になってしまいます。
また逆に、【誰でも大歓迎!】とターゲットを広げすぎても、広く浅くになってしまい応募が集まらなかったり意欲のある応募者が来にくくなってしまう恐れがあります。
④良い条件が並べてあるだけ
未経験OK!高時給!簡単ですぐ慣れる!即日勤務可!と良いことだけ書いてあると「ちょっと怪しいな」と思われてしまいます。
そう思われないためには、「なぜそうなのか」と理由を書くと、求職者により納得感が出るでしょう。
逆に言えば、これらの失敗パターンを踏まないように原稿を書けば、いい原稿ができるということです!
求人原稿を作成するコツ
突然ですが皆さん、こんな求人原稿を見たことがあるでしょうか。
≪ホールスタッフ大募集!≫
【仕事内容】
接客・配膳・簡単な調理などをお任せします。
未経験からできるお仕事なので、安心してご応募ください。
【給与】
時給1050~1200円(経験者優遇、昇給あり)
【勤務時間】
17:00~0:00週二日、1日3時間~ok
【資格】
学生さん、主婦(夫)さん大歓迎。飲食未経験、初めてバイトOK
【待遇】
まかない有、交通費支給有
【勤務地】
愛知県○○市○○町~~~
飲食店の店頭に、こういった勤務条件のみが書かれたチラシが貼られているのを見たことがあるかもしれません。
ちなみに、とある飲食店のオーナーさんは、「一昔前と違ってチラシじゃ人が取れなくなったね~…」と仰っていました。
やはり今の時代、仕事探しの方法が多様化し、勤務条件を書いたチラシを貼るだけではなかなか人が集まりにくくなっているんですね。
本記事では、この原稿を基に採用力のある原稿作成方法を解説していきます!
手順1 ペルソナを設定する
ペルソナとは、詳細な人物像のことです。
なんとなく「学生さんに来てほしいなあ」とイメージするだけでなく、どういう学生さんなのかを設定することで、より良い求人原稿を作ることに繋がります。
例えば、こんな感じ、、、、、
居住地:大学から一駅分離れたところで一人暮らしをしている。
性格:明るくて人とかかわることが好き
人間関係:他県から引っ越してきたので、よく関わる友人はみんな大学からの付き合い。テニスサークルに所属している。
ライフスタイル:外に出ることも好きだが、休日は家でゲームに熱中することもある
バイト経験:友人に紹介された単発のイベントバイトのみ
このようにペルソナを設定することで、後にアピールポイントを考えるときに「一人暮らしなら無料のまかないに魅力を感じてくれるかも」「友達を作りたいと考えているだろうから同世代が多いことをアピールしようかな」「サークルに入っているならシフト自己申告をアピールしよう」と考えることができ、具体的な原稿作成に役立ちます。
手順2 自社で働くメリットを洗い出す
求人原稿において大切なのは、他社(他店)の原稿と差別化を図ることです。
自社の原稿を、自社名と勤務地を隠して見てみたとき、それがどの会社の原稿か分からない画一的なものであれば、志望度の高い求職者から応募を得にくくなってしまいます。
自社で働くメリットは以下の3つの観点で洗い出すといいでしょう。
例えば、飲食店でいうと。
〇店舗(会社)について
例)常連が多い、駅から近い
〇仕事内容について
例)接客スキルが身につく、未経験でもできる
〇職場について
例)学生が多い、スタッフの仲が良くて遊びに行くこともある、子育て中のスタッフ在籍中、離職率が低い
手順3 アピールポイントを決める
求人原稿の肝といえばアピールポイントです。
自社で働く魅力を伝えて、「ここで働きたい!」と思ってもらえれば、それは良質な応募に繋がります。
これまでの手順で考えてきた「ターゲット」と「自社で働くメリット」がマッチする部分をアピールポイントとして押し出しましょう。
例えば、手順1で考えた一人暮らしの大学生の男の子であれば
〇飲食のバイトが初めてなら、未経験OKと書くことで安心感を得てもらえるだろう
〇一人暮らしの男の子なら、まかないがたくさん食べられることが嬉しいだろう
〇人とかかわることが好きなら、同世代の子が多いと書いたら「楽しそう」と感じてくれるかも
〇サークルやテストで忙しいなら、シフト自己申告を重視するだろう
ここで大切なのが「なぜそれがアピールポイントなのか」または「それを裏付けする証拠・エピソード」を書くことです。
未経験OKがアピールポイントならば、「どのくらいで慣れることができるのか」「サポート体制はどうか」などを書いていきましょう。
手順4 仕事内容は具体的に書く
自分が働くイメージがつくかどうか、が応募する上で重要なポイントです。普段その業務を行っている人からすると当たり前なことは、求職者にとっては当たり前ではありません。もしも、たくさん業務があって文章がごちゃごちゃしてしまう場合は、箇条書きにしてもOKです。また、イメージがつきにくい仕事内容の場合は、写真で補ってあげるとよいでしょう。他にも、一日の仕事の流れが書いてあると求職者はより自分が働くイメージがつきます。
例えば「お客様のご案内・注文取り・簡単な調理」の場合・・・
接客:お客様を席までご案内することと、お会計をすること。
注文取り:オーダーは手書きです。2週間~1か月で慣れることができますよ。
簡単な調理:主にドリンクづくりと盛り付けです。調理をしてみたい方も大歓迎!
といったような感じです。
。・*その他コツ*・ 。
★スタッフインタビューを入れる
★人気キーワードを原稿に入れる【参考⇒人気のキーワードから求人情報を探す―Indeed)】
★スタッフの属性内訳を入れる(例:学生〇人、主婦〇人)
★月収例を内訳付きで入れる(例:半年働いている学生さんの月収例80000円=月20日×5h×時給1000円 )
⇓⇓できた求人原稿がこちら⇓⇓
1、ペルソナを設定する
2、自社で働くメリットを洗い出す
3、アピールポイントを決める
4、仕事内容を詳細に書く
これらのポイントを意識して書き直した原稿がこちらです。
≪ホールスタッフ大募集!≫
【仕事内容】
接客:お客様を席までご案内することと、お会計をすること。
注文取り:オーダーは手書きです。2週間~1か月で慣れることができますよ。
簡単な調理:主にドリンクづくりと盛り付けです。調理をしてみたい方も大歓迎!
未経験からできるお仕事です。ホールには複数のスタッフがいて、一人になることはないのでご安心ください。先輩も未経験から始めたので、丁寧にしっかり教えます!
【給与】
時給1050~1200円
経験者優遇▶飲食店アルバイト歴1年1030円スタート
昇給あり▶早い人だと3か月で仕事を一通り覚えて50円アップ
(上記はあくまで一例です)
【勤務時間】
17:00~0:00、週二日、1日3時間~ok
月1のシフト自己申告制です。
「終電まで17:00~23:00」「土日集中でシフトを入れる」「テスト期間だけ週1で!」「この週はがっつり週5」など柔軟なシフトを組むことができますよ。
【資格】
飲食未経験・初めてバイトOK、経験者優遇、近隣大学の学生さん多数在籍
学生10人、主婦さん2名、アルバイト3名
【待遇】
まかない有(一人暮らしの学生さんに助かると好評です)、交通費規定支給有
【勤務地】
愛知県○○市○○町~~~
原稿を修正して改善する
原稿を頑張って書いても必ずしも応募がたくさん来るわけではありません。
もし、応募が来なかったからといって求人メディアや時期のせいにして諦めるのはもったいないです!
なので、1~2週間経っても反応が以前と変わらない場合は、アピールポイントやターゲットを変えてみましょう。
仮にターゲットWワークのフリーターにするのであれば、「Wワーク歓迎」「シフトの融通が利きやすい」「がっつり入ることもできる」などを押し出すべきですし、
将来お店を持ちたいと考えている人をターゲットにするのであれば「店舗経営を教えます」「メニュー開発や販促活動にも携われます」などを押し出しましょう。
あきらめずにトライ&エラーを繰り返せば、きっと自社にぴったりな人材を見つけることができます!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「無料の求人だし」「忙しいから」「とりあえず求人は出せばいいでしょ」と適当に原稿を作ってしまうと、本来出会えたかもしれない良い人材を逃してしまいます。
そうなってしまわないように、求人原稿を書く際は最大限できる努力はする必要があります。
本記事が求人原稿を作成するうえで少しでも助けになることができれば幸いです。
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この記事の監修
中小企業診断士
株式会社アクセルパートナーズ代表取締役 二宮圭吾
WEBマーケティング歴15年、リスティング・SEO・indeed等のWEBコンサルティング300社以上支援。
事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金等、補助金採択実績300件超。
中小企業診断士向けの120名以上が参加する有料勉強会主催。