美容室でIT導入補助金を使ってどんなことができる?
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美容室では、近年美容サロンのポータルサイトや予約サイトを利用して予約を受け付けるケースも増えています。
人手不足で悩んでいることやカットやカラー、パーマなどのコア業務に集中したいのに、付属業務に時間が取られるなどオーバーワークに悩んでいませんか。
そんな美容室でも、IT導入補助金を使ってITツールを導入することで、業務効率化や人手不足の解消ができるかもしれません。
この記事では、美容室でIT導入補助金を使ってできることをご紹介していきます。
目次
美容室の現状
美容室は技術の高さや提案力などが重視され、カット、カラー、パーマなどでいかにお客様に満足してもらえるかが重要なカギを握ります。
カリスマ美容師といった言葉もありますが、技術の高さなどで人気を集めれば、多くの新規顧客が獲得でき、リピーターも増えます。
もっとも、一人ひとりのスタイリストが対応できる時間や人数には限界もあるはずです。
多くのサロンでは、予約が立て込んで、休む暇もなくオーバーワークが続くなど美容師の働き方に問題が生じています。
人気のサロンでは問い合わせ対応や予約の受付だけでも、時間を取られることが少なくありません。
そのために、事務専属のスタッフを雇うケースもあるでしょう。
一方、インターンやアシスタントが予約や会計などの受付業務に従事しているケースもあります。
本業より付属業務が多く、美容師としての技術が磨けない、経験が蓄積できないなどで辞めてしまうケースもあります。
スタッフを雇っていない個人店でも課題は多いです。
宣伝から予約の受付、顧客のスタイリングから顧客管理、売上管理に至るまで一人で行っているケースもあります。
補助スタッフを雇いたくて求人を出しても応募者がいない、人件費にコストを避けないなどの事情で、お店がうまく回っていないケースも多いのではないでしょうか。
美容室の運営をITツールでスムーズに
美容室で必要な道具といえば、美容機器やシャンプーやトリートメントなどの資材などがイメージされ、ITツールの導入はあまりイメージされないかもしれません。
予約の受付も予約サイトなどを使えば良く、レジもメニューが限られているので、一般的なレジで十分と考えるケースもあることでしょう。
もっとも、専用のシステムを導入することで、人手不足の解消につながることやコア業務に集中することができます。
美容室専用のアプリなどを導入すれば、顧客管理もしやすくなり、顧客満足度がアップし、ほかのサロンへの顧客離れを防ぎ、リピーターの心を掴むことも可能です。
また、面倒に感じるインボイス対応などもITツールの導入で実現できます。
美容室に人気のPOSシステム
ITツールといってもピンと来ないという美容室におすすめなのがPOSシステムです。
さまざまなPOSシステムがありますが、美容室におすすめなのは、複数媒体からの予約をまとめる機能が付いているものや顧客管理ができ、購買データを分析する機能などを備えているタイプです。
さまざまな業種に汎用性があるPOSシステムのほか、美容室やサロンに特化したタイプも登場しています。
どのような機能があるかといえば、予約管理、顧客管理、POSレジ・会計、集計・分析のほか、サロンワークをサポートする電子カルテ機能なども搭載されています。
また、集客やリピーターの継続に欠かせないDMなどの配信機能、シャンプーやトリートメント、洗剤などの商品や備品の在庫管理機能、スタッフの勤怠管理機能などが付いたものを選ぶことも可能です。
固定的なシステムといったものではなく、クラウドツールとして提供され、スマホやタブレットなどのモバイル端末で気軽に利用できるのも便利です。
美容室におすすめの機能
IT導入補助金を活用して導入できる、POSシステムなどのITツールを選ぶうえで、どのような機能があると良いのかを検討することは必須です。
さまざまな機能があるので、現在のお店の課題を洗い出すことやあると便利な機能を検討し、各美容室に合ったITツールを選ぶことが求められます。
以下では、美容室に人気の高いおすすめの機能についてご紹介します。
・電子カルテ機能
リピーターが多い美容室や競合が多い地域などで、リピーター離れを防いでいきたい美容室におすすめなのが電子カルテ機能です。
顧客のデータとともに、施術した仕上がりの画像などを登録することや顧客の希望や好み、雰囲気、会話の内容などを記録しておくことができます。
顧客の側では、気に入ったスタイリストを継続的に指名することが多いですし、大型のサロンなどでは顧客ごとに担当を決めているケースも多いです。
もっとも、次回来店した際に前回の施術内容や好みなどを覚えていてくれないと、顧客は残念に感じることも少なくありません。
一から説明しなくても、カルテを見てスムーズな対応をしてくれると嬉しいものです。
前回とは担当者が代わる際もカルテがあるとスムーズです。
これまで紙のカルテで対応してきたサロンの場合、電子化することでメリットも増えます。
顧客が増えるほど紙のカルテの量が膨大になり、保管場所や管理に困っていませんか。
足が遠のいている顧客のカルテも、来店時に備えて捨てることができず、どんどん量が増えているかもしれません。
電子化すればクラウド上などで管理できるので、ペーパーレス化が実現し、保管場所も不要になります。
導入時に紙のカルテを電子化していくプロセスは、顧客の数が多いほど大変ではありますが、軌道に乗れば便利です。
検索もしやすく、登録できる情報も多く、写真を撮ってプリントアウトなどしなくても、そのままアップロードして登録できます。
顧客の顔や雰囲気、ヘアスタイルの推移なども画像で登録しておけば、ひと目でどんな顧客だったかがわかるのが便利です。
・集客サイトや電話との連携機能
有名な美容系の予約サイトをはじめ、さまざまな予約サイトがあるので、複数の予約サイトを活用している美容室も多いのではないでしょうか。
メニューなどの更新やキャンペーンの更新が面倒、予約がバラバラに入ってきて管理がしにくいなどの問題を、連携機能で解決できる場合があります。
メニュー情報を1回で更新できることや予約を一括管理できるようになります。
また、予約は店舗で直接、電話で受け付けている場合にはCTI機能が付いていると便利です。
着信が入ると、あらかじめ登録されている顧客の電話番号を判別して、パソコン画面に顧客カルテを表示できる機能です。
すぐにどんなお客様かを把握できるので、高品質な対応ができ、顧客満足度もアップします。
・キャッシュレス決済とインボイス対応
施術を担当したスタイリストが会計も担うのは意外に大変です。
予約が立て込んでいる中、次の準備のために掃除をしたり、消毒をしたり、何かと忙しいためです。
一方、インターンなどアシスタントスタッフが対応する場合、シャンプーをしたり、掃除をしたり、カラーリングなどの作業をしながらの対応となり、常にほかのお客様の施術が終わるか気にしていなくてはなりません。
POSシステムを利用し、予約時にキャッシュレス決済を済ませてもらえば、会計もスムーズです。
インボイス対応もできるレシート機能もあれば、より手間が省けて安心です。
まとめ
美容室でもITツールを導入することで、業務負担の軽減や人手不足の解消、人材の効率的な活用につながり、顧客満足度アップによるリピーターの確保にもつながります。
IT導入補助金を活用し、電子カルテなど必要な機能が付いたPOSシステムの導入などを検討してみましょう。
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この記事の監修
中小企業診断士
株式会社アクセルパートナーズ代表取締役 二宮圭吾
WEBマーケティング歴15年、リスティング・SEO・indeed等のWEBコンサルティング300社以上支援。
事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金等、補助金採択実績300件超。
中小企業診断士向けの120名以上が参加する有料勉強会主催。