IT・開発ベンダー企業の売上が伸びる方法
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この記事のまとめ
今回は、IT・開発ベンダー企業の売上が伸びる方法について、岩本さん(ITと補助金に詳しいDXコンサルタント)からお話を聞きました。
補助金をちゃんと利用して売り上げを増やそう!という話を詳しく解説する内容となっています。
補助金なんてよく分からない、という場合でも大丈夫ですので、ぜひ最後までご覧ください。
こんにちは!
アクセルパートナーズのスタッフ桜井です。
せっかく良いソフトウェアやサービス、システムや製品などができたのに、なかなか受注につながらない、なんてお悩みはありませんか?
今回は、アクセルパートナーズとして、ITと補助金に強いコンサルティング会社視点で「IT・開発ベンダー企業の売上が伸びる方法」の提案をしてもらいました!
お話を聞くのは、ITや補助金のことに詳しいDXコンサルタント岩本さんです。
(編集:桜井ゆかこ)
目次
IT・開発ベンダー企業の売上が伸びる方法
単刀直入にお聞きします!
IT・開発ベンダー企業の売上が伸びる方法ってなんですか?
ずばり、IT導入補助金を利用して売り上げを増やそう!ということです。
この補助金を活用すれば、営業などで自社の製品やサービスをお客様へ提案しやすくなりますよ
IT導入補助金ってなんでしたっけ?
ITを導入するときに使えそうな補助金ってことは分かるのですが。
それがどうやって販売促進に繋がるのでしょうか?
では、順を追っておさらいしていきましょう。
ちなみにIT導入補助金の交付申請について、2020年度分は終了していますが、2021年度分の予算が計上されていますので、今後も継続される見込みとなっています。
おさらい:IT導入補助金とは?
IT導入補助金とは、業務をIT化することで、売上や生産性の向上、働き方改革の実現を図る補助金です。ITツールを導入する経費の一部を補助することで、業務効率化・売上アップをサポートします。
幅広い業種の中小企業・小規模事業者が申請することが可能で自社の課題やニーズに合ったITツールの導入を補助します。
→今回提案するのが、IT・開発ベンダー企業さんのツールを認定するということです。
ITツールを導入したい事業者さんをサポートする存在を「IT導入支援事業者」といい、IT導入支援事業者が事務局に登録し、認定を受けたITツールのみが、IT導入補助金の補助対象となっています。
ITを導入したい側のことをまとめたのが以下の表です。表の次の項で、IT・開発ベンダー側の詳しいお話をしていきますね
【表】IT導入補助金の詳細(類型、金額、率、対象経費)
【2020年IT導入補助金の表】
事業類型 | A類型 | B類型 | 特別枠(C類型) |
補助上限額 |
30~150万円未満 | 150~450万円 | 30万円~450万円 |
補助率 | 1/2 | 2/3または3/4 | |
補助対象経費 | ソフトウェア、クラウド利用料、専門家経費等 | 左記のものに加え、PC・タブレット等のレンタル費用が対象 |
【2021年IT導入補助金の表】
IT導⼊補助⾦ | 通常枠 | 低感染リスク型ビジネス枠 |
補助上限 | 450万円 | 450万円(※) ※テレワーク対応類型は150万円 |
補助率 | 1/2 | 2/3 |
IT導入補助金については以下の記事でも詳しく解説しましたので、気になる方はぜひご覧ください。
下の記事は、ITツールを導入したい事業者さん向けの内容となっています。
【中小企業向け】IT導入補助金って?ITツール導入に役立つ補助金について分かりやすく解説!
IT導入支援事業者になって自社製品をアピール
IT導入支援事業者になって、どう売り上げをアップするのか
例えば、ある中小企業が400万円のITツールを導入したいと考えていたとします。そのお客様へ、ITツールを400万円で提案するのと、200万円で提案する場合、どちらのほうが受注してもらいやすいでしょうか?
答えは明白ですよね。お客様は良いツールをより安く購入できたほうが喜ばれると思います。
この提案を可能にするのが、IT導入補助金です。
なぜお客様が200万円の支出でITツールを購入できるかについて解説します。
今回は、前の項目にある表の中の通常枠で仮定してみました。
この場合の補助率は1/2なので、400万円×1/2=200万円となり、200万円の支出で導入することができるというわけです。
以降の項で、IT導入支援事業者になる方法と認定してもらえるITツール、支援業者として行う業務について解説していきます。
支援業者の要件に合うか確認する暇も、登録や申請書類作成を行う時間もないという方は、下記の項目をご覧ください。(クリックでとぶことができます)
補助金の申請書類作成などに慣れていないとしても
IT導入支援事業者になる方法
IT導入支援事業者になるための登録手続きは、IT導入支援事業者向けポータルサイトで行います。インターネット上での登録申請後、審査があり、採択された場合、支援業者となります。
登録形態には「法人(単独)」「コンソーシアム」の2種類があります。
「法人(単独)」は、1つの法人単独で登録を行い、ITツールの登録~事業実施効果報告まで、IT導入支援事業者の活動全てを1法人で行います。
「コンソーシアム」は、幹事社1社と構成員1者以上で「コンソーシアム」を形成し、複数者でIT導入支援事業者としての活動を行います。「コンソーシアム」の場合は、協定を締結する必要があります。
IT導入支援事業者の要件
詳しい要件は、「IT導入支援事業者登録の手引き」に記載されています。
主な要件をピックアップすると以下の通りです。(※他にもありますので、詳しくは手引きをご確認ください)
IT導入支援事業者の主な要件(「法人(単独)」の場合)
日本国において登録された法人であること。
安定的な事業基盤を有しており、税務署より発行された直近1期の納税に関する証憑書類の提出ができること。
ソフトウェア、それに類するサービスを提供・販売した実績を有していること。
事務局が定める要件を満たすITツールを登録及び提供できること。
など
※上記を含め、「法人(単独)」の場合は、全部で17項目あります。
認定してもらえるITツールとツール登録方法
公式HPには以下のように書かれています。
“中小企業・小規模事業者等のみなさま(補助事業者)の業務生産性向上に寄与する「ソフトウエア(業務プロセス・業務環境)」・「ソフトウェア(オプション)」・「役務」がITツールとして登録することが可能です。”
具体的には、表のとおりです。
※この表は2020年のものなので、変更する可能性があります。
大分類I ソフトウェア (業務プロセス・業務環境) |
大分類II ソフトウェア (オプション) |
大分類III 役務 (付帯サービス) |
|
小 | 分 類
1. 顧客対応・販売支援 |
自動化・分析ツール 汎用ツール(テレワーク環境の整備に資するツール含む) 機能拡張 データ連携ツール セキュリティ |
導入コンサルティング 導入設定・マニュアル作成・導入研修 保守サポート ハードウェアレンタル |
(表の参照URL:https://www.it-hojo.jp/vendor/tool-registration.html)
実際の登録されたツールとしては、以下のものなどを含め、数万件あります。
〇会計・給与計算システム
〇越境EC(通販)サイトツール
〇クラウド上で介護計画の作成、介護サービス実施記録の入力や集計、サービスの評価などを管理できるツール
〇クラウド型電子カルテシステム
〇ロボット型接客ツール(日英中翻訳可能)
ツールの登録方法
IT導入支援事業者として採択を受けた後、取り扱う製品を『IT事業者ポータル』にて登録申請します。ITツールが採択され登録行われた場合、補助対象となります。
支援事業者として行う主な業務
支援事業者として行う主な業務は、ITツールを導入したいお客さんに対し、申請からITツール導入・アフターフォローまでサポートすることです。
具体的には、ITツールの提案・導入及び事業計画の策定支援をはじめとし、各種申請等の手続きのサポートがあります。
補助金の申請書類作成などに慣れていないとしても
IT導入支援事業者になるためには、要件の確認から申請作業など煩雑な事務作業が発生します。その時間分、本業に専念できないというのは、非常にもったいないと感じます。
そこでおすすめな方法の1つが、申請サポートサービスに代行を頼む方法です。
例えば当社の場合ですと、
・ITツールの登録申請代行
・顧客先への導入サポートなどを承っています。
当社のような補助金申請サービスを行っている会社は、こういった申請に慣れており、要件などの把握もしています。そのため、IT・開発ベンダー企業さんがIT導入支援事業者になるために行っていただく作業が圧倒的に低減され、本来の業務に注力することができるのです。
また、ITを導入したいお客さんからのお問い合わせも承っているので、IT・開発ベンダー企業さんのツールを提案し、2社を繋ぐことも可能となっています。
双方の申請作業を代行できるため、どちらの事業者さんも申請作業を行う時間を軽減でき、本来の事業に専念できるというメリットがあります。
まとめ
今回のまとめ
今回は、IT・開発ベンダー企業の売上が伸びる方法について、岩本さん(ITと補助金に詳しいDXコンサルタント)からお話を聞きました。
IT導入補助金を利用して売り上げを増やそう!という話から、そもそもIT導入補助金とは何か?、どうやったら売り上げが増えるのか、申請作業などを行う暇がない場合はどうすればいいのかについて解説しています。
アクセルパートナーズでは、補助金の申請サポートや、事業主さんの希望にあった補助金活用のご提案を行っています。
ご興味のある方はぜひお気軽に、下記のお問い合わせ・LINE相談・お電話などからご連絡ください!
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補助金の対象になるのか、事業計画から相談したい等
お客様のお悩みに沿ってご提案をさせていただきます。
まずはお気軽にご相談ください。
この記事の監修
中小企業診断士
株式会社アクセルパートナーズ代表取締役 二宮圭吾
WEBマーケティング歴15年、リスティング・SEO・indeed等のWEBコンサルティング300社以上支援。
事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金等、補助金採択実績300件超。
中小企業診断士向けの120名以上が参加する有料勉強会主催。