畜産業にIT導入やブランド化! 「ものづくり補助金」2020
畜産業に注目し、補助金によって、どのようなことができるのか紹介したいと思います。販路開拓などを考えている畜産業者の方や企業の方は、補助金活用を考えてみてはいかがでしょうか。
ものづくり補助金とは?
事業の概要
「ものづくり補助金」とは、ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金のことです。
中小企業・小規模事業者等が今後、直面する制度変更(働き方改革や被用者保険の適用拡大、賃上げ、インボイス導入等)等に対応するため行われています。
中小企業・小規模事業者等が取り組む革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等を支援する目的です。
活用のメリット
①革新性のある新規事業にチャレンジできます。
②返済不要の資金を調達できます。
③自社のビジョンや事業計画を明確にできます。
いつまで? 4次締切分のスケジュール
8月4日(火) 公募開始
9月1日(火)17時~ 電子申請受付
11月26日(木)17時 応募締切(4次締切)
申請の注意点
申請は、電子申請システムでのみ受け付けています。「GビズIDプライムアカウント」の取得が必要となっています。取得には、郵送後、2週間程度かかるため、余裕のあるスケジュールですすめることが重要です。
また、この補助金は、購入済みのものには適応できません。これから導入するものに関して申請を行ってください。
補助事業実施期間に、発注・納入・検収・支払等のすべての事業の手続きがこの期間内に完了する事業であること、という要件となっています。
【2020年】こんな風に使えます! 畜産業関係の採択例
2020年に採択された畜産業に関する事業を、下記にピックアップします。
他にどのような案件があるかは、こちらの採択者一覧からみることができます。
2020年に採択された案件の詳細例
・放牧牛の新鮮な生乳と旬食材を使用し個別アレンジされたアイスクリームの提供
・CAD・CAM・解反機導入による、農畜産業界向け高付加価値品の生産性向上
・海外向けブランド「Toriyama Umami Wagyu」の国内消費者向け販売拡大計画
・畜産農家の生産性を向上させる課題解決型ITソリューションの開発
・食肉のプロが挑む量産加工体制の確立で非対面型ビジネスへの転換
(出典:http://portal.monodukuri-hojo.jp/saitaku.html)
それぞれの採択案件を見てみると、畜産業のIT化、生産性向上、ブランド化というような計画をしている事業主さんがいることが分かりました。
他の第一次産業である農業や林業の案件を見てみると、スマート農業・林業やドローンの導入、IoTの導入やデジタル化の促進などが採択される傾向にあるようです。
2020年の【一般型】採択率
令和2年度、ものづくり補助金の採択率は、1~3次の平均を出すと52.6%でした。
締切回 |
応募者数 |
採択者数 |
採択率 |
1次(令和2年4月28日) |
2,287 |
1,429 |
62.5% |
2次(令和2年6月30日) |
5,721 |
3,267 |
57.1%
|
3次(令和2年9月25日) |
6,923 |
2,637 |
38.1% |
三次締め切りの通常枠、特別枠の内訳と採択率は以下の通りです。特別枠とは、新型コロナウイルスの影響へ対応する事業者向けの枠で、通常枠とあわせてのチャンスとなっています。
3次(令和2年9月25日) |
応募者数 |
採択者数 |
採択率 |
特別枠 |
4,560 |
1,076 |
23.6% |
通常枠 |
2,363 |
489+1,072=1,561 |
66.1% |
特別枠申請から通常枠へ |
― |
1,072 |
― |
まとめ
「ものづくり補助金」は使いやすい制度であるものの、審査基準は年々厳しくなっており、なかなか通りづらくなっているのが現状です。申請に慣れていない方が申請書を書き上げるのは大変な負担になります。
補助金を使って、畜産業のブランド化や生産性向上を促進したい事業主さんは、ぜひ一度ご相談ください。
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記事監修 横井ゆきえ(中小企業診断士)]]>