ITシステムの導入を目指す運送業の方も「ものづくり補助金」を活用できます!
現在、運送業の方は人員不足をはじめとした様々な課題に直面されていると思います。それらの課題を解決し、事業の効率化をするためのITシステムなどの導入には「ものづくり補助金」が活用できます。
「ものづくり補助金」という名称から製造業だけが対象になっていると思われがちですが、実はそうではないのです。 これまで、3回公募が行われており、全ての公募で運送業者が採択(補助金の交付が決定)されています。 「ものづくり補助金」を活用した新しいシステムの導入を少しでも考えている方は、このコラムを読むことで「ものづくり補助金」への理解を深めていただければと思います。 まずは、「ものづくり補助金」の概要を簡単におさらいしましょう。ものづくり補助金とは?
事業の概要
「ものづくり補助金」とは、ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金のことです。 中小企業・小規模事業者等が今後、直面する制度変更(働き方改革や被用者保険の適用拡大、賃上げ、インボイス導入等)等に対応するため行われています。 中小企業・小規模事業者等が取り組む革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等を支援することが目的です。活用のメリット
①革新性のある新規事業にチャレンジできます。 ②返済不要の資金を調達できます。 ③自社のビジョンや事業計画を明確にできます。いつまで? 4次締切分のスケジュール
8月4日(火) 公募開始 9月1日(火)17時~ 電子申請受付 11月26日(木)17時 応募締切(4次締切)申請の際の注意点
申請は、電子申請システムでのみ受け付けています。「GビズIDプライムアカウント」の取得が必要となっています。取得には、郵送後、2週間程度かかるため、余裕のあるスケジュールですすめることが重要です。 また、この補助金は、購入済みのものには適応できません。これから導入するものに関して申請を行ってください。 そして、補助事業実施期間内に発注・納入・検収・支払等のすべての事業の手続きが完了する事業であること、という要件もあります。 ここまでで、「ものづくり補助金」の概要をわかっていただけたと思います。ここからは運送業の方が「ものづくり補助金」に採択されるためにはどうすればいいかを考えていきましょう。運送業者が「ものづくり補助金」に採択されるためには?
どのような運送業者が採択されているのか
それでは、どのような内容で申請をした運送業者が採択されているのでしょうか。採択された運送業者の事業計画のいくつかをまとめました。・最適な配車体制による他の追随を許さない緊急配送サービスの実現 ・AI顔認証技術を活用した運行管理での点呼支援システムの構築 ・運送業者の課題解決のため、DPFマフラー洗浄・尿素水の出張サービス ・クラウド型新システム導入による混載輸送事業の販売拡大 ・非常時やテレワークに対応した新物流管理EDIシステム導入による作業工程の軽減と作業時間短縮 (出典:http://portal.monodukuri-hojo.jp/saitaku.html)
この結果から、新しいシステムを導入して他の事業者との差別化を図る事業者が採択されているということがわかります。採択されている運送業者の現状
冒頭にも述べたとおり、全ての公募で運送業者が採択されています。しかし、全ての申請が採択されているという訳ではありません。 運送業だけでなく全ての業種を含めた採択結果が以下の通りです。締切回 | 応募者数 | 採択者数 | 採択率 |
1次(令和2年4月28日) | 2,287 | 1,429 | 62.5% |
2次(令和2年6月30日) | 5,721 | 3,267 | 57.1% |
3次(令和2年9月25日) | 6,923 | 2,637 | 38.1% |