飲食店開業1年前に知っておくべき3つのこと
何から手をつけてよいのか分からないと悩んでいる人もいるでしょう。また、周りを見渡しても、新しい飲食店が次々とオープンしていく一方で、ひっそりと閉店するお店が多いのも事実。
そんな不安を抱えながらも、飲食店開業を夢見るあなたへ。
開業を実現させるために、まずは開業に必要な情報を知ることがたいへん重要です。一つひとつクリアしていき、憧れていた自分のお店をオープンさせましょう。
1 開業資金は大体いくら必要か
[1] 個人の飲食店を開業するには700万円~1,200万円程度が目安です
一例として、次のような費用がかかります。店舗物件を取得するための費用 | 550万円 |
調理台などの厨房設備費用 | 100万円 |
店舗の内外装工事費用 | 200万円 |
食器などの備品やその他の費用 | 100万円 |
開業後の運転資金 | 150万円 |
初期投資費用合計 | 1,100万円 |
[2] 開業資金を調達するには次のような方法があります
1. 自己資金を集める 2. 金融機関から融資を受ける (1)公共の金融機関(日本政策金融公庫)から借りる (2)民間の金融機関から借りる 3. 補助金・助成金 を検討する ※補助金・助成金とは……国や地方公共団体などから交付される返済義務のないお金です はじめての方には難しいと感じるかもしれません。心配なときには、中小企業診断士や社会保険労務士などの専門家 の手をどんどん借りていきましょう。 以下のようなサイトでも情報収集できます。 『創業に役立つ補助金・助成金の検索はこちら』
2 飲食店開業までの大まかな流れ
飲食店を開業するまでには、決めなくてはいけないことがたくさんあります。ここでは、飲食店開業までにやるべきことを簡単にご紹介します。 ■コンセプト 「子連れでも気軽に入れる楽しいカフェ」などといった、他店に負けない個性の光るお店のコンセプトを考えます。 ■物件 コンセプトに合わせて出店エリアを決めましょう。そして、立地や物件を選びます。 ■事業計画書 コンセプトやターゲットにするお客様、開店資金や運転資金、売上などの計画を書きます。融資のときにも使います。 ■資金の調達 自己資金で開業できればよいですが、多めにお金を用意して本業に集中するためにも融資を活用してみましょう。 ■店舗内外装の設計・施工 コンセプトにあった店舗作りをしてくれる内外装業者を見つけ、店舗の内外装工事を行います。 ■料理メニューの開発 先ほどの「子連れ」をターゲットにしたカフェであれば、子供向けのメニューやドリンクも考えます。 ■設備や備品の購入 調理台や冷蔵庫などの大きなものから、食器やおしぼりなどの小さなものまで、多くのものが必要になります。 ■諸官庁への届出・手続 保健所や消防署などへ届出や手続きをします。 ■人材採用 お客様の満足度は下げずに、でも人件費はかけすぎないよう、社員・アルバイトを募集します。 ■スタッフ教育 オープンに向けてキッチンやホールのスタッフ研修を行います。この時にスタッフとコミュニケーションを取ることで、その後の仕事がスムーズになります。 ■集客 新聞への折り込みチラシやポスティング、SNSやWEBサイトなどを使って、オープン告知を行います。工事中のお店のガラス窓などにポスターを貼るのもおススメです。 ■各種マニュアルの整備 誰がやっても同じ作業ができるように、調理や接客のマニュアルを作っておきます。店主がいなくてもお店が回るようになります。